「自律神経失調症」は、動悸・めまい・発汗・胃腸の不調・頭痛・強い倦怠感・不眠など、検査では異常が見つかりにくい多様な体の不調をまとめて呼ぶ言い方です。実は、DSM-5やICD-11といった国際的な診断基準に載っている正式な診断名ではありません。ただしこれは「そんな病気はない=気のせい」という意味では決してありません。症状は実際に起きていますし、つらさも実在します。大切なのは、この言葉で止まらずに「背景に何があるのか」を確かめることです。「検査は異常なしと言われたのに、不調だけがずっと続いている」と感じていませんか。あなたの我慢が足りないからでも、気の持ちようが悪いからでもありません。

この記事では、次のことがわかります。

  • 「自律神経失調症」が正式な診断名ではないと言われる理由と、その正しい受け止め方
  • 自律神経(交感神経・副交感神経)とは何か、乱れると体に何が起きるのか
  • 自律神経失調症といわれるときによく挙げられる症状の一覧
  • 背景に隠れていることがあり、確認しておきたい体の病気(甲状腺・貧血・更年期など)
  • 不安症・パニック症・うつ病・適応障害など、心の不調が体に出るパターン
  • 内科・婦人科・心療内科/精神科の振り分けと、受診の目安

この記事の監修

星野 奈生子(精神科医)

自律神経失調症とは?正式な診断名ではなく、不調をまとめて呼ぶ言い方

自律神経失調症とは、自律神経の働きのバランスが崩れたことによると考えられる、さまざまな体の不調をまとめて表す言葉です。動悸、めまい、発汗、胃腸の不調、頭痛、倦怠感、不眠などが同時に、あるいは入れ替わりながら現れるのが特徴とされています。ただし、この呼び名は病気の原因や仕組みを特定したものではなく、「原因が1つに絞り込めていない状態」を指す通称として使われてきました。

国際的な診断基準には載っていません

米国精神医学会の診断基準DSM-5にも、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類ICD-11にも、「自律神経失調症」という独立した診断名は置かれていません。国際的な分類では、検査で十分に説明できない体の症状が続き、そのことへのとらわれによって生活に支障が出ている場合に、「身体症状症」などの別の診断名で整理されています。一方で日本の診療現場では、健康保険の請求上の病名として「自律神経失調症」が記載されることもあり、診断書や領収書でこの言葉を目にすることがあります。

「そんな病気はない」という意味ではありません

正式な診断名ではないと聞くと、「では自分の不調は気のせいなのか」と受け取ってしまう方がいます。そうではありません。動悸がすること、めまいでふらつくこと、朝どうしても起き上がれないこと——これらはすべて実際に起きている出来事です。「病名がまだ確定していない」ことと「症状がない」ことは、まったく別の話です。名前がつかない不調ほど周囲に理解されにくく、そのつらさが上乗せされてしまうこともあります。ご自身を責める必要はありません。

なぜこの言葉が広く使われてきたのか

体の不調で内科を受診し、血液検査や心電図で異常が見つからなかったとき、症状そのものは残ります。そこで「自律神経の乱れによるものでしょう」という説明が使われてきました。この説明には、「重い病気ではなさそうだ」と伝えて不安を和らげる役割もあります。ただし副作用として、そこで検討が止まってしまい、背景にある甲状腺の病気や貧血、不安症やうつ病などが見つからないまま時間が過ぎることがあります。この記事の目的は、まさにその「止まってしまった先」を一緒に確かめることです。

自律神経とは — 意識では動かせない、体の調節役

自律神経とは、心臓の拍動や血圧、呼吸、体温、消化、発汗などを、私たちの意思とは関係なく自動的に調節している神経です。手足を動かす神経と違い、「今から心拍を落とそう」と念じても直接は動かせません。自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分かれ、状況に応じてどちらかが優位になりながら、体のバランスを保っていると説明されています。

場面・臓器 交感神経(活動・緊張のとき) 副交感神経(休息・回復のとき)
心臓 拍動を速く・強くする 拍動をゆるやかにする
血圧・血管 血圧を上げる 血圧を下げる方向に働く
呼吸 気道を広げ、呼吸が浅く速くなる 呼吸がゆっくり深くなる
消化・胃腸 消化の働きを抑える 消化・吸収を進める
発汗 汗をかきやすくなる 発汗は落ち着く
瞳孔 大きくなる 小さくなる
主な役割 危険や忙しさに立ち向かう準備 体を休め、修復する

「乱れる」とは、切り替えがうまくいかない状態

交感神経と副交感神経は、片方が良くて片方が悪いというものではありません。日中は交感神経が働き、夜は副交感神経に切り替わる——この切り替えがスムーズであることが大切だと考えられています。強いストレス、睡眠不足、不規則な生活、過労などが続くと、休むべき時間帯にも緊張のスイッチが入りっぱなしになりやすくなります。夜になっても頭が冴えて眠れない、休日なのに体が休まらない、といった感覚はここに関係していると説明されることがあります。

自律神経は全身に分布しているから、症状も全身に出る

自律神経は心臓、血管、肺、胃腸、汗腺、膀胱など、全身のあらゆる臓器につながっています。だからこそ、その働きが揺らぐと症状も1か所にとどまらず、全身のあちこちに現れます。「動悸もするし、お腹も痛いし、頭も重い」という一見バラバラな訴えが同時に起こるのは、こうした仕組みから説明されます。症状が多いことは、あなたの訴えが大げさである証拠ではありません。

なお、医学的には「自律神経の障害」と呼ばれる別個の神経の病気(起立時の強い血圧低下を主症状とするものなど)も存在します。ただしそれらは比較的まれで、一般に言われる「自律神経失調症」とは別のものとして扱われ、神経内科で診断されます。

自律神経失調症といわれるときによく挙げられる症状

症状の現れ方は人によって大きく異なり、決まった組み合わせがあるわけではありません。ここでは、体の働きごとによく挙げられる症状を整理します。すべてが当てはまる必要はなく、いくつかが入れ替わりながら続くこともあります。

体の働き よく挙げられる症状
心臓・血管 動悸、脈が速い・飛ぶ感じ、胸の圧迫感、立ちくらみ、血圧の変動
頭・平衡感覚 頭痛、頭が重い、ふわふわしためまい、立ちくらみ、耳鳴り
発汗・体温 急に汗が出る、手のひらや脇の多汗、ほてり、逆に冷える、微熱感
胃腸 胃の痛み・もたれ、吐き気、食欲不振、下痢と便秘を繰り返す、腹部の張り
呼吸 息苦しい、息が深く吸えない感じ、ため息が増える
全身 強い倦怠感、疲れが抜けない、体のだるさ、肩こり、しびれ感
睡眠 寝つけない、夜中に目が覚める、朝早く目覚める、寝ても疲れが取れない
精神面 不安感、イライラ、気分の落ち込み、集中力の低下、意欲が湧かない

症状には波があり、それが理解されにくさにつながります

これらの症状は一日中同じ強さで続くとは限らず、時間帯や場面によって強くなったり和らいだりします。「午前中はつらいのに夕方は動ける」「休日は少し楽になる」といった波があると、周囲から「本当は元気なのでは」と誤解されることがあります。しかし、症状に波があること自体はよくみられることで、つらさが軽い証明にはなりません。

検査で異常が出ないことと、症状が軽いことは無関係です

血液検査や心電図で異常が出なかったからといって、症状が軽いわけではありません。検査は「特定の病気があるかどうか」を調べるもので、「つらさの強さ」を測るものではないからです。実際、検査で説明のつかない体の症状が続き、生活の質が大きく下がっている状態は医学的な関心の対象で、MSDマニュアルなどでも「身体症状症」として解説されています。異常なしと言われたときこそ、「では何が起きているのか」を次に進めて考える段階だと捉えてください。

「自律神経の乱れ」で止めずに確認したい体の病気

自律神経失調症といわれる症状の多くは、いくつかの体の病気でも同じように現れます。これらは血液検査や心電図などで見つけられることが多く、治療の方向がはっきりしているのが特徴です。だからこそ、最初に確認しておく価値があります。

確認したい状態 特徴的なサイン 主な確認方法・診療科
甲状腺機能亢進症 動悸、汗が多い、暑がり、体重が減る、手のふるえ、イライラ 血液検査(甲状腺ホルモン)/内科・内分泌内科
甲状腺機能低下症 強い倦怠感、寒がり、体重増加、むくみ、便秘、気分の落ち込み 血液検査(甲状腺ホルモン)/内科・内分泌内科
貧血(鉄欠乏など) 立ちくらみ、動悸、息切れ、疲れやすさ、顔色が悪い 血液検査/内科
起立性低血圧・低血圧 立ち上がったときのふらつき、朝がとくにつらい 血圧測定(起立前後)/内科
更年期に伴う変化 ほてり・のぼせ、発汗、動悸、不眠、気分の波、月経の乱れ 問診・血液検査/婦人科
不整脈 脈が飛ぶ・乱れる、強い動悸、失神やその一歩手前の感じ 心電図・24時間心電図/内科・循環器内科
睡眠時無呼吸 大きないびき、日中の強い眠気、起床時の頭痛 睡眠検査/内科・呼吸器内科

血液検査でわかることが少なくありません

上の表のうち、甲状腺の病気と貧血は血液検査で調べられます。どちらも症状が「疲れやすい」「動悸がする」「気分が落ち込む」など、心の不調とよく似ているため、検査をしないまま心の問題と考えられてしまうことがあります。逆に、甲状腺ホルモンの異常が見つかれば、その治療によって不調が軽くなっていくことが期待できます。まだ一度も血液検査を受けていないなら、そこから始める価値は十分にあります。

オンライン診療では血液検査ができません

ここは正直にお伝えしておきたい点です。オンライン診療は画面越しの問診が中心で、採血・心電図・エコーなどの検査はできません。そのため、体の病気の可能性を確かめる段階では、お近くの内科をいちど受診し、血液検査を受けていただくのが確実です。オンライン診療が向いているのは、体の検査で大きな異常がなかったあとの相談や、心の不調が背景にありそうな場合、通院の継続が難しい場合などです。順番としては「まず体を確かめる → そのうえで心の面を相談する」がおすすめの流れです。

急いで受診したほうがよいサイン

次のような症状があるときは、「自律神経の乱れ」と考えて様子を見るのではなく、早めに医療機関を受診してください。

  • 意識が飛んだ、または失神しそうになった
  • 安静にしていても続く強い胸の痛み、締めつけられる感じ
  • 少し動いただけで息が切れる、横になると息苦しい
  • 短期間で体重が大きく減った、または増えた
  • 手足の片側に力が入らない、うまく話せない
  • 血便・黒い便、吐血、原因のわからない発熱が続く

心の不調が、体の症状として前面に出ることがあります

体の検査で大きな異常が見つからないとき、次に考えたいのが心の不調です。うつ病や不安症では、気分の変化より先に体の症状が目立つことが少なくありません。「気分は落ち込んでいないから精神科は関係ない」と考えて、受診が遅れてしまうことがあります。

考えられる状態 体に出やすい症状 見分けの手がかり
不安症(全般不安症など) 動悸、肩こり、緊張、頭痛、寝つけない 心配ごとが頭から離れず、常に気が休まらない
パニック症 突然の動悸・息苦しさ・めまい・発汗、強い恐怖 数分で症状がピークになり、「また起きるのでは」と怖くなる
うつ病 不眠または過眠、食欲低下、倦怠感、頭痛、胃腸の不調 興味・喜びが感じられない状態が2週間以上続く
適応障害 不眠、腹痛、吐き気、動悸 特定のストレス(職場など)と症状の時期が結びつく
身体症状症 体の症状全般 症状への強い心配・とらわれが続き、生活に支障が出ている

パニック発作という形をとることもあります

突然、激しい動悸や息苦しさ、めまい、発汗、手足のしびれが起こり、「このまま倒れるのではないか」という強い恐怖に襲われる——これはパニック発作と呼ばれる状態です。多くは数分でピークに達し、しばらくすると自然に治まります。救急外来を受診しても検査で異常が出ないため、「自律神経失調症でしょう」と説明されることがあります。ただし、発作を繰り返し、「また起きたらどうしよう」という不安から電車や人混みを避けるようになっている場合は、パニック症として治療の対象になります。心当たりがあれば、パニック障害セルフチェックで今の状態を整理してみてください。

検査で異常がなくても、治療でできることはあります

「異常なし」は「打つ手なし」ではありません。不安症・パニック症・うつ病・適応障害には、それぞれ確立された治療の考え方があります。生活とストレスの整理、認知行動療法などの精神療法、必要に応じた薬物療法を組み合わせて、症状の程度と生活への影響を減らしていくのが一般的な進め方です。薬の効き方や副作用の感じ方には個人差がありますので、気になる変化があれば自己判断で中断せず、医師に相談してください。

ストレスと体の症状は、思っている以上に地続きです

強い緊張の場面で心臓がドキドキする、大事な発表の前にお腹が痛くなる——これは誰にでも起こる、体の自然な反応です。この反応が、強いストレスや疲労が続くなかで日常的に起こるようになると、動悸や胃腸の不調として毎日つきまとうようになります。つまり、心の負担が体の症状に翻訳されているだけで、あなたが弱いわけでも、症状を作り出しているわけでもありません。

何科を受診すればいい? 症状別の振り分け

「どこに行けばいいのか分からない」ことが、受診をためらう大きな理由になります。迷ったときは、いちばん強い症状に合わせて選ぶのが実際的です。

こんなとき 第一候補 補足
まだ血液検査を受けていない 内科(かかりつけ医) 甲状腺・貧血・血圧などをまず確認する
動悸・脈の乱れ・失神しそうになる 内科・循環器内科 心電図で不整脈の有無を確認する
40代以降で、ほてり・発汗・月経の乱れがある 婦人科 更年期に伴う変化かどうかを相談する
検査で異常なし、気分の落ち込みや不安が強い 心療内科・精神科 不安症・うつ病・適応障害などを検討する
ストレスの心当たりがはっきりある 心療内科・精神科 環境調整も治療の一部になる
回転するめまい・難聴・耳鳴りが強い 耳鼻咽喉科 内耳の病気の可能性を確認する
胸痛・失神・麻痺・呂律が回らない 救急外来(119番) 様子を見ずにすぐ受診する

受診前にメモしておくと、診察が進みやすくなります

限られた診察時間で状況を正確に伝えるために、次の点を簡単にメモして持参すると役立ちます。うまく話せる自信がなくても、メモを渡すだけで十分に伝わります。

1. いつから、どんな症状が出ているか(動悸・めまい・不眠など)

2. 一日のうちで、いつ強くなるか(朝・出勤前・夜など)

3. きっかけとして思い当たること(異動、人間関係、介護、睡眠不足など)

4. これまでに受けた検査と、その結果

5. 飲んでいる薬・サプリメント、カフェインやお酒の量

6. 生活のなかで、いちばん困っていること

自分の状態を言葉にしにくいときは、症状別のセルフチェック一覧で当てはまる項目を選び、その結果を診察で見せる方法もあります。セルフチェックはあくまで受診の目安であり、診断は医師の診察によって行われます。

生活のなかでできる工夫と、その限界

生活の調整は、症状を和らげる土台になると考えられています。ただし、これは受診の代わりではありません。「まず自分で何とかしなければ」と抱え込む必要はなく、並行して相談していただいて構いません。

起きる時刻をそろえ、朝の光を浴びる

体内時計を整えるうえでは、寝る時刻より起きる時刻をそろえるほうが実行しやすいとされています。起床後に自然光を浴びると、夜の眠りにつながるリズムが作られやすくなります。休日の寝だめは、平日との時差を広げてしまうことがあるため、2時間以内の差にとどめられると理想的です。厚生労働省も、睡眠の量と質を保つことを健康づくりの柱のひとつとして挙げています。

カフェイン・アルコール・ニコチンを見直す

カフェインは交感神経を刺激し、動悸や不眠、不安感を強めることがあります。コーヒー・エナジードリンク・濃い緑茶を一日に何杯も飲んでいる場合は、夕方以降だけでも控えてみてください。アルコールは寝つきを助けるように感じても、睡眠の後半を浅くすることが知られています。喫煙も交感神経を刺激します。急にすべてをやめる必要はなく、量を減らすところから始めれば十分です。

軽い運動を、無理のない範囲で

ウォーキングや軽いストレッチなど、息が少し弾む程度の運動は、睡眠や気分の面で助けになると報告されています。ポイントは、体調が悪い日に無理をしないことです。強い倦怠感があるときに頑張って運動すると、かえって数日つらくなることがあります。「調子のよい日に10分歩く」くらいから始めてください。

呼吸をゆっくりにする

自律神経のなかで、呼吸は数少ない「意識的に変えられる」部分です。息を吸う時間より吐く時間を長くする(たとえば4秒吸って6〜8秒かけて吐く)呼吸をゆっくり数分続けると、緊張がやわらぐ感覚が得られることがあります。動悸や息苦しさが強いときの応急的な対処としても使えます。ただし、過呼吸のときに袋を口に当てる方法は、酸素が不足して危険な場合があるため行わないでください。

生活の工夫だけで抱え込まないでください

生活習慣の改善は有効な土台ですが、それだけで解決しない場合も多くあります。とくに、甲状腺の病気や貧血が背景にある場合、生活を整えても症状は続きます。うつ病や不安症が背景にある場合も同様です。「1〜2か月工夫を続けても変わらない」「日常生活に支障が出ている」なら、それは意志の弱さではなく、医療の出番だというサインです。

受診の目安 — こんなときは相談してください

次のような状態にひとつでも当てはまるなら、医療機関に相談するタイミングと考えられます。

  • 体の不調が2週間以上続き、良くなる気配がない
  • 仕事・家事・学業に支障が出ている(遅刻・欠勤・ミスの増加など)
  • 眠れない日が続き、日中の眠気やだるさが強い
  • 食欲が落ちた、または体重が明らかに変わった
  • 不安や落ち込みが強く、気持ちが休まらない
  • 症状が心配で、何度も検索したり検査を受けたりしている
  • お酒の量が増えている

特に、死にたい気持ちが強いとき、自分を傷つけたくなったときは、ひとりで抱えずすぐに相談してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)や、#いのちSOS(0120-061-338)などの公的な相談窓口が利用できます。緊急のときは119番や救急外来という選択肢もあります。

通院の時間が取れない場合の選択肢

「平日の日中に通院できない」「クリニックの待合室で知り合いに会いたくない」といった理由で受診が遅れることがあります。オンライン心療内科・精神科のメントアは、保険適用のオンライン診療に対応しており、18時〜24時・365日、当日予約も可能です。診断書最短即日発行、お薬最短即日発送で、予約から診察までLINEで完結します。ただし前述のとおり、血液検査や心電図はオンラインでは行えません。体の病気の可能性がまだ確かめられていない段階では、内科の受診と組み合わせてご利用ください。

よくある質問

自律神経失調症は病気ではないのですか?

「自律神経失調症」は、DSM-5やICD-11といった国際的な診断基準に載っている独立した診断名ではありません。ただし、それは症状が存在しないという意味ではなく、原因が1つに特定できていない状態をまとめて呼ぶ言い方だと考えてください。症状もつらさも実在します。次の一歩は、背景に体の病気や心の不調がないかを確かめることです。

自律神経失調症は何科を受診すればいいですか?

まだ血液検査を受けていないなら、まずは内科をおすすめします。甲状腺の病気や貧血など、検査で見つかり治療の方向がはっきりする状態を確認できるからです。検査で大きな異常がなく、不安や落ち込み、ストレスの心当たりが強い場合は、心療内科・精神科が適しています。40代以降でほてりや月経の乱れがあるときは、婦人科も選択肢になります。

自律神経の乱れは検査でわかりますか?

「自律神経の乱れ」そのものを、日常の診療で数値としてはっきり測る一般的な検査はありません。実際の診察では、症状の内容と経過を丁寧に聞き取りながら、血液検査や心電図などで他の病気を否定していく方法がとられます。検査は「自律神経を測るため」ではなく、「別の原因を確かめるため」に行うものだと理解しておくと、結果の受け止め方が変わります。

自律神経失調症はどれくらいで治りますか?

背景に何があるかによって経過は大きく異なります。甲状腺の病気や貧血が原因であれば、その治療とともに改善が期待できます。ストレスが関係している場合は、環境調整が進むにつれて数週間から数か月で楽になっていく方が多い一方、負担が続いている間は長引くことがあります。「早く治さなければ」という焦り自体が負担になるため、経過は医師と一緒に見ていきましょう。

自律神経失調症で診断書はもらえますか?

医師が診察のうえで必要と判断すれば、診断書は発行されます。ただし、記載される病名は診察の結果によって決まり、「自律神経失調症」以外の病名になることもあります。休職や職場への相談で診断書が必要な場合は、何のために使うのかを診察時に伝えると、目的に合った内容で作成しやすくなります。発行までの日数や費用は医療機関によって異なります。

市販薬やサプリメントで自律神経は整いますか?

「自律神経を整える」とうたう製品は多くありますが、症状の原因が特定されないまま使っても、背景にある病気は見つからないままになります。まずは検査で確かめることを優先してください。また、市販の鎮痛薬や睡眠改善薬を長く使い続けると、かえって頭痛や不眠が悪化することがあります。使用が習慣になっている場合は、その事実も含めて医師に伝えてください。

オンライン診療でも相談できますか?

ストレスや不安、気分の落ち込みが背景にありそうな場合、オンライン診療でも相談できます。診断は対面と同じく医師の診察によって行われます。ただし、血液検査・心電図・エコーといった検査はオンラインでは行えません。まだ体の検査を受けていない段階であれば、内科の受診を先に済ませるか、並行して進めていただくと確実です。

まとめ

  • 「自律神経失調症」は国際的な診断基準にある正式な診断名ではなく、検査で異常が出にくい多様な体の不調をまとめて呼ぶ言い方です
  • 正式な診断名でないことは「気のせい」を意味しません。症状もつらさも実在し、対処の対象になります
  • 動悸・めまい・発汗・胃腸の不調・頭痛・倦怠感・不眠などが、入れ替わりながら現れるのが特徴とされています
  • 甲状腺の病気、貧血、低血圧、更年期に伴う変化、不整脈などは検査で確かめられるため、まず内科で調べる価値があります
  • 検査で異常がない場合は、不安症・パニック症・うつ病・適応障害など心の不調が背景にあることがあり、治療でできることがあります
  • オンライン診療では血液検査ができないため、「まず体を確かめる → そのうえで心の面を相談する」順番が確実です

原因が分からないまま不調と付き合い続けるのは、とても消耗することです。「自律神経失調症」という言葉は終点ではなく、背景を確かめるための出発点です。今日できる小さな一歩——内科の予約でも、セルフチェックでも構いません——から始めてみてください。

出典・参考文献

つらい症状が続くときは、ひとりで抱え込まずご相談ください。メントアは保険適用のオンライン心療内科・精神科です(18時〜24時・365日、当日予約可)。

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FAQ

心療内科・精神科に関する
よくある質問

仕事帰りでも受診できますか?夜間診療の有無を知りたいです。

クリニックによっては、お仕事をお持ちの方でも通いやすいよう夜間外来を設けている場合があります。当日の最終受付時間や診療曜日は、各院の案内をご確認ください。

今日すぐに診てもらいたいのですが、当日でも受診できますか?

多くのメンタルクリニックは予約制ですが、症状の急変など緊急を要する場合は、当日枠で対応可能なケースもあります。まずは電話やWebサイト等で現在の空き状況を問い合わせるのが確実です。

女性の先生に診察をお願いすることは可能でしょうか?

はい、女性医師が在籍しているクリニックでは、指名や担当日の選択が可能です。公式ホームページの医師紹介欄を確認するか、予約時に「女医を希望」と伝えておくとスムーズです。

漢方薬による治療は受けられますか?

西洋薬だけでなく、体質や症状に合わせた漢方薬を処方しているクリニックも多くあります。「なるべく自然な薬を使いたい」などのご希望があれば、診察時に医師へご相談ください。

診察にかかる費用が気になります。保険は使えますか?

基本的に健康保険が適用されるため、自己負担3割程度で受診いただけます。初診料や処方箋の有無で前後しますが、一般的な目安として数千円程度(4,000円〜6,000円前後)を見ておくと安心です。

診断書を書いてもらうことはできますか?

基本的には、医師が必要と判断した場合、職場や学校に提出するための診断書を発行してくれます。予約時や診察中に「診断書希望」と伝えておくとスムーズです。

初めての受診で、うまく話せるか不安です。準備は必要ですか?

全てを完璧に話そうとしなくても大丈夫です。「いつから」「どのような症状で困っているか」を簡単で良いのでメモしてお持ちいただくと、伝え漏れがなくなり、診察がよりスムーズに進むでしょう。

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POINT05

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