五月病は、医学の正式な診断名ではありません。入学・入社・異動など新年度の環境変化のあとに現れる、気分の落ち込みや疲れやすさなどの不調をまとめて呼ぶ通称です。多くは新しい環境に慣れるにつれて軽くなっていきますが、「診断名がない=気のせい」という意味ではありません。つらさが2週間以上続いていたり、眠れない・食べられないといった体の変化が出ていたりする場合には、受診すると適応障害などの診断がつくことがあります。連休が明けてから、どうしても朝の体が動かない、新生活に疲れたまま戻らない——そんな状態が続いていませんか。それはあなたが弱いからでも、甘えているからでもありません。

この記事では、次のことがわかります。

  • 五月病が「診断名ではない」のに、軽く扱ってはいけない理由
  • 気持ち・体・行動の3領域に現れる具体的な症状
  • なぜ5月(そして6月)に不調が出やすいのか、4つの重なり
  • 一時的な不調と、相談を考えたい状態を分ける4つの目安
  • 五月病と適応障害の関係、新社会人・新入生に特有の事情
  • 今日からできるセルフケアと、その限界・受診の目安

この記事の監修

星野 奈生子(精神科医)

五月病とは?正式な診断名ではないが、「気のせい」でもない

五月病とは、進学・就職・異動・引っ越しなど新年度の環境変化のあとに、意欲の低下、気分の落ち込み、疲れやすさ、眠れなさなどが現れる状態を指す言葉です。医学の診断基準に収載された病名ではなく、不調が出やすい時期と現れ方から名づけられた通称にあたります。多くは環境に慣れるにつれて軽くなりますが、長引く場合は「通称」のままにしない見方が必要になります。

診断基準に「五月病」という病名はありません

精神科・心療内科の診断には、米国精神医学会の診断基準DSM-5や、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類ICD-11といった国際的な基準が使われます。これらに「五月病」という病名は収載されていません。そのため、診療の場で「五月病です」と診断されたり、診断書に五月病と記載されたりすることは基本的にありません。医師は、症状の内容・始まった時期・きっかけとの関係を確認したうえで、適応障害、うつ病、不安症など、実際に当てはまる診断名で判断します。

「病名ではない」と「つらさが本物ではない」は別の話です

「病気じゃないなら、頑張れば済む話では」と、自分を追い込んでいませんか。通称であることと、いま感じているつらさが本物であることは、まったく別の話です。眠れない、食欲がない、朝になると動悸がするといった変化は、気の持ちようではなく体に起きている反応です。実際に受診すると、五月病と呼ばれてきた状態が適応障害という診断名で説明されることがあります。名前がついていないから相談してはいけない、ということはありません。

「六月病」も同じく通称です

近年は「六月病」という言葉も使われます。入社後の研修が終わって現場に配属される時期にあたり、6月ごろになって不調が現れることがある、と一般に言われています。ただし、これも医学の診断名ではありません。呼び名が変わるだけで、「環境の変化のあとに心身の不調が出ている」という中身は同じです。時期が遅いから軽いということもなく、むしろ4月から我慢を積み重ねた分だけ疲れが深いこともあります。

五月病の症状 — 気持ち・体・行動の3領域に現れます

五月病と呼ばれる状態の症状は、「気持ち(心)」「体」「行動」の3領域に分けると整理しやすくなります。どの領域から出るかは人によって異なり、気分の変化より先に体の不調や行動の変化が目立つ人も少なくありません。

領域 現れやすい症状の例
気持ち
(心)
やる気が出ない、気分が沈む、漠然とした不安、焦り、イライラ、集中できない、興味がわかない
体 寝つけない・途中で目が覚める、朝起きられない、食欲の低下や過食、頭痛、胃の不快感、動悸、強い倦怠感
行動 遅刻や欠勤が増える、ミスが増える、人と会うのを避ける、飲酒量が増える、身だしなみが雑になる、スマホを見て夜更かしする

気持ちに現れるサイン

最も気づかれやすいのは、「やる気が出ない」「なんとなく気分が晴れない」という変化です。4月には楽しめていた新しい仕事や授業が、急に色あせて感じられることがあります。日曜の夕方に強い憂うつを感じる、通勤・通学の途中で涙が出る、といった形をとることもあります。理由がはっきりしないため見過ごされがちですが、これも記録に値するサインです。

体に現れるサイン

心の負荷は、自律神経のはたらきを介して体にも現れます。特に多いのが睡眠の変化で、寝つけない、夜中に目が覚める、休んでも疲れが取れないといった形をとります。ほかに、頭痛、めまい、胃のもたれ、吐き気、動悸、下痢や便秘などもみられます。内科で検査を受けても異常が見つからないのに不調が続くとき、背景にストレス反応が隠れていることがあります。体の症状が出ているときは、「気持ちの問題」で片づけない目安のひとつです。

行動に現れるサイン

「朝、布団から出るのに1時間かかる」「単純なミスが急に増えた」「休日は誰とも会いたくない」など、行動の変化として現れることもあります。周囲からは勤務態度の問題に見えてしまうことがありますが、怠けではなく不調のあらわれです。特に、飲酒量が増える、無断で休んでしまうといった変化は、心身の余力が乏しくなっているサインとして重要とされています。

なぜ5月に不調が出やすいのか — 4つの重なり

「4月は乗り切れたのに、5月になって崩れた」という順番には理由があります。環境の変化・緊張の緩み・生活リズムの乱れ・目標達成後の脱力が、同じ時期に重なりやすいからです。

時期 起きていること 現れやすい状態
4月上旬 新しい環境が始まり、緊張と刺激が続く 気を張って動けている。疲れを自覚しにくい
4月下旬 覚えることが増え、疲労が蓄積する 眠りが浅くなる、休日に寝だめをする
大型連休 緊張が一度ゆるみ、生活リズムがずれる 明けたあとに強い抵抗感・体の重さが出る
5月中旬以降 現実の業務・学業が本格化する 意欲の低下、朝の不調、欠勤・欠席が増える
6月ごろ 研修が明けて配属される時期にあたる 「六月病」と呼ばれる不調が出ることがある

①環境の変化が一度にいくつも重なる

新生活では、仕事や学業の内容だけでなく、通勤経路、住む場所、人間関係、生活時間帯までが同時に変わります。ひとつひとつは小さくても、重なると負荷は大きくなります。また、環境変化は「つらい出来事」に限りません。MSDマニュアルでは、通常はよいこととみなされる出来事(例えば親になること)もストレス因になりうると説明されています。進学・就職・昇進といった前向きな変化でも、心身には負荷がかかるということです。「望んだ環境なのに苦しい」と感じても、矛盾ではありません。

②緊張が続いた後に、連休で一度ゆるむ

新しい環境では、多くの人が無自覚のうちに気を張り続けています。この状態では疲労を感じにくく、「意外といけるかもしれない」と思いがちです。ところが大型連休で緊張がゆるむと、先送りされていた疲れが一度に表面化することがあります。連休明けの強い抵抗感は、休んだから弱くなったのではなく、それまでの負荷が形になって現れたものと考えるほうが実態に近いとされています。

③連休で睡眠・生活リズムがずれる

連休中に就寝・起床の時刻が後ろにずれると、明けてからの朝が特につらくなります。眠りが浅くなると疲れが抜けにくくなり、気分の落ち込みや集中力の低下にもつながります。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人はおおよそ6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保し、生活習慣や寝室環境を見直して睡眠休養感を高めることが推奨されています。同時に、睡眠の不調が続く場合には病気が潜んでいる可能性にも留意するよう示されています。

④目標を達成したあとの脱力

受験や就職活動のように、長い準備期間を経て達成した目標のあとには、張りつめていたものが切れたような感覚が訪れることがあります。「入ることが目標だったので、入ったあとの目標がない」という状態です。この燃え尽きに近い感覚は、意欲が失われたのではなく、消耗した心身が回復を求めているサインと考えられます。無理に次の目標を立てようとすると、かえって消耗が深まることがあります。

一時的な不調と、相談を考えたい状態の違い

ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。五月病と呼ばれる不調の多くは、環境に慣れるにつれて軽くなります。一方で、「五月病だから時間が経てば戻る」と待っているあいだに、適応障害やうつ病が進んでしまうことがあります。次の4つの目安で、いまの状態がどちらに近いかを確認してみてください。

見る観点 様子をみてよい
一時的な不調
相談を考えたい状態
期間 数日〜2週間ほどで波がありながら軽くなる 2週間以上、ほぼ毎日続いている
休んだあとの回復 週末や休みで気力が戻る 休んでも戻らない。休み明けにさらに悪化する
体の症状 軽い疲れ・寝不足の範囲 眠れない、食べられない、体重が減る、動悸が続く
広がり 仕事や学校の場面に限られる 趣味・家事・人付き合いなど生活全体に広がる

「待っていれば戻る」が当てはまる場合

新しい環境に対する反応そのものは、誰にでも起こります。数日から2週間ほどで波がありながら軽くなり、休日に気力が戻り、体の症状も軽い疲れの範囲にとどまっているなら、生活リズムを整えながら経過をみる選択も現実的です。この段階では、睡眠の確保や予定の調整といった手当てが役に立ちます。

「待つほど負担が増える」場合

一方、原因になっている環境がそのまま続いている場合、時間の経過だけでは解決しません。適応障害の定義では、症状はストレス因が消失したあと6ヶ月を超えて続くことはないとされています。裏を返せば、原因が続いているあいだは症状も続きうる、ということです。「そのうち慣れる」と我慢を重ねると、症状が重く持続的になり、後にうつ病の診断基準を満たす状態へ移行する場合があることも知られています。早い段階で負荷を減らすほうが、回復までの道のりは短くなりやすいと考えられています。

迷ったときの考え方

「相談するほどではないかもしれない」と迷う段階は、多くの人が通ります。迷ったときは、症状の重さではなく、生活に支障が出ているかどうかで考えてみてください。遅刻が増えた、食事が作れない、返信ができない——こうした変化は、頑張りの量では説明できない部分です。受診したうえで「経過をみましょう」となることもあり、それは無駄足ではありません。

五月病と適応障害の関係 — 通称の先にある診断名

五月病という言葉は診断名ではありませんが、その内容を医学的に説明できる診断名はあります。代表的なものが適応障害で、受診の結果この診断がつくケースは少なくありません。

項目 五月病 適応障害
位置づけ 通称・俗称。時期と現れ方による呼び名 DSM-5・ICDに収載された医学的な診断名
使われ方 日常会話・メディアで広く使われる 診療・診断書・休職手続きで用いられる
判断の材料 特に決まっていない ストレス因との時間的関係、苦痛の強さ、生活機能の低下
対応 生活リズムを整えて様子をみることが多い 環境調整を中心に、必要に応じて精神療法や薬物療法

適応障害とはどんな状態か

適応障害とは、特定できるストレス因に反応して、気分の落ち込みや不安などの情緒面・行動面の症状が現れ、生活に支障が出ている状態です。MSDマニュアルでは、精神医療の外来を受診した人の推定5〜20%にみられる、ありふれた状態と説明されています。決して特別な人がなるものではありません。なお、日本精神神経学会が示した新しい病名の訳語では「適応反応症」という呼び方も使われ始めています。

診察で確認されること

適応障害の診断では、血液検査や画像検査ではなく、医師による問診が中心になります。確認されるのは、おおむね次の点です。

1. ストレス因にさらされてから3ヶ月以内に、気持ちや行動の症状が現れているか

2. そのストレスに対して不釣り合いなほど強い苦痛が生じているか

3. 仕事・学業・対人関係など、社会的な機能が大きく損なわれていないか

4. うつ病や不安症など、他の病気のほうが説明として適切ではないか

つまり「原因と症状の時間的な関係」が診断の柱になります。五月病と呼ばれる状態が、この枠組みに収まることは珍しくありません。

自分の状態を整理したいとき

「受診するほどなのか判断できない」という段階では、セルフチェックで現在地を客観視する方法があります。適応障害セルフチェックでは、当てはまる項目を選ぶだけで、いまの状態の目安を確認できます。ただし、これはあくまで受診を検討するための目安です。診断は、オンラインでも対面でも医師の診察によって行われます。結果が軽く出た場合でも、つらさが続いているなら相談をためらう必要はありません。

新社会人・新入生に特有の事情

新生活で不調が出たとき、社会人1年目や入学したての人には、相談そのものを難しくする事情が重なります。「相談できないから我慢する」という流れ自体が、負荷を長引かせます。

まだ「自分の基準」がないので、判断がつかない

働き始めたばかりだと、どこまでが普通の忙しさで、どこからが無理をしている状態なのか、比べる基準を持っていません。「みんなこれくらい平気なのだろう」と考えてしまい、限界を過ぎてから気づくことがあります。厚生労働省の「こころの耳」でも、学生から社会人になることは環境の大きな変化だとして、新入社員向けのセルフケア情報がまとめられています。基準がないのは経験の量の問題であって、能力の問題ではありません。

人間関係がまだできていないので、言い出しにくい

不調を伝える相手には、ある程度の関係性が必要です。着任・入学したばかりでは、上司にも同僚にも、まだ相談の土台ができていません。「印象が悪くなるのでは」という懸念も重なります。この場合、職場や学校の中で完結させる必要はありません。家族や友人、産業医、学生相談室、公的な相談窓口など、外側の相談先から使うほうが動きやすいことがあります。

「甘え」と思われるのが怖い

「入って1ヶ月で音を上げるのか」と思われることへの不安は、多くの人が口にします。ただ、適応障害は精神医療の外来受診者の推定5〜20%にみられるとされる、ありふれた状態です。経験が浅い時期は、業務量そのものよりも、慣れないことに使うエネルギーが大きくなります。短い期間で不調が出ることは、耐性の低さを意味しません。

生活の土台も同時に変わっている

一人暮らしを始めた人では、食事・洗濯・金銭管理といった生活の基盤づくりが同時進行します。慣れない家事に時間を取られ、睡眠と食事が削られる——この状態が続けば、心身の余力は減っていきます。仕事や学業の負荷だけを見て「たいしたことはしていない」と判断すると、実際の負担を見誤ります。生活全体の変化量を含めて振り返ってみてください。

今日からできること — と、その限界

セルフケアは回復の土台になりますが、万能ではありません。MSDマニュアルでも、日常のスケジュールを立てて実行すること、健康的な食事・睡眠・運動を保つこと、鎮静作用や中毒作用のある物質は控えめにすることが挙げられています。手をつけやすいところから試し、それでも戻らないときは相談に切り替える、という順番で考えると迷いにくくなります。

できること ねらい 限界・注意点
睡眠の時間帯を戻す 疲労回復と気分の安定の土台をつくる 眠れない状態が続くなら、生活習慣だけでは戻らないことがある
予定を詰めすぎない 回復にあてる時間を先に確保する 業務量そのものが多い場合は、自分だけでは調整できない
人に話す 状況を整理し、孤立を防ぐ 話す相手がいない・話す気力が出ないときは専門の窓口へ
体を軽く動かす 生活リズムと食欲を整える つらい時期に運動を課すと、かえって負担になることがある
飲酒でまぎらわせない 睡眠の質の低下や依存を防ぐ すでに量が増えている場合は、それ自体が相談の対象

睡眠の立て直しを最優先にする

複数のことを同時に変えようとすると続きません。まずは起床時刻をそろえることから始めるのが現実的です。休日の朝寝坊は2時間以内にとどめる、就寝前のスマートフォンを控える、朝に光を浴びる、といった小さな調整で十分です。前述のとおり、成人ではおおよそ6時間以上の確保が目安とされていますが、必要な睡眠時間には個人差があります。長さより、翌日に休めた感覚があるかどうかを目安にしてください。

生活の予定を詰めすぎない

「気晴らしになるはず」と予定を入れすぎて、かえって消耗してしまうことがあります。特に連休や週末は、回復にあてる時間を先に決めてから、残りに予定を入れる順番が有効です。人と会う約束を減らすことに罪悪感を持つ必要はありません。仕事量そのものが多い場合は、自分の工夫だけでは限界があるため、上司・人事・産業医への相談を検討する段階と考えられます。

誰かに話す(相手は職場の外でもかまいません)

話すことには、状況を言葉にして整理する効果と、孤立を防ぐ効果があるとされています。相手は職場の人でなくてもかまいません。家族、友人、大学の学生相談室、自治体の相談窓口、産業保健の窓口など、選択肢は複数あります。うまく説明できる自信がなくても心配いりません。「眠れない」「朝がつらい」という事実を、そのまま伝えるだけで十分です。

セルフケアで届く範囲には限りがあります

生活を整えても、原因になっている環境が変わらなければ、負荷はかかり続けます。適応障害の治療で中心になるのは、休養やセルフケアだけでなく、ストレス因を減らす環境調整です。業務量の調整、担当替え、休職といった選択肢は、医師の意見をもとに検討できます。「セルフケアを完璧にやってから受診しよう」と考える必要はありません。うまくいかないという事実そのものが、相談の材料になります。

受診の目安と、つらいときの相談先

次のような状態が続いているなら、心療内科・精神科への相談を検討するタイミングと考えられます。

  • 気分の落ち込みや意欲の低下が、2週間以上ほぼ毎日続いている
  • 眠れない、朝起きられない状態が続き、休んでも疲れが取れない
  • 食欲がない、体重が減った、動悸やめまいなど体の症状が強い
  • 遅刻・欠勤・欠席が増え、仕事や学業に支障が出ている
  • 飲酒でつらさをまぎらわせることが増えている
  • 「消えてしまいたい」と感じる瞬間がある

特に、死にたい気持ちが強いとき、自分を傷つけたくなったときは、ひとりで耐えず、すぐに相談してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)や、#いのちSOS(0120-061-338)などの公的な相談窓口が利用できます。緊急のときは、119番や救急外来という選択肢もあります。適応障害では自殺のリスクが高まることも指摘されており、この段階のつらさは我慢の対象ではありません。

何科を受診する?オンライン診療という選択肢

心の不調の相談先は、心療内科または精神科です。とはいえ、「平日の日中に通院する時間がない」「新しい職場でいきなり休みは取りにくい」といった理由で、受診をためらう人は少なくありません。オンライン診療に対応した医療機関であれば、自宅からスマートフォンで受診できます。オンライン心療内科・精神科のメントアは、保険適用で、18時〜24時・365日、当日予約にも対応しています。診断書最短即日発行、お薬最短即日発送で、予約から診察までLINEで完結します。仕事や学校を続けながら夜間に相談したい人にとって、使いやすい形のひとつです。

いまの自分の状態を整理してから決めたい場合は、症状別のセルフチェック一覧も参考になります。

よくある質問

五月病は病院に行くべきですか?

つらさが2週間以上続いている、休んでも戻らない、仕事や学業に支障が出ている場合は、相談を検討する目安とされています。逆に、数日で波がありながら軽くなり、休日に気力が戻るなら、生活リズムを整えながら経過をみる選択もあります。迷うときは、症状の重さではなく生活への支障で判断してください。

五月病はどれくらいで治りますか?

環境に慣れるにつれて数週間で軽くなる人が多い一方、原因となる環境が続いている場合は長引くことがあります。適応障害の定義では、症状はストレス因が消失したあと6ヶ月を超えて続くことはないとされています。逆にいえば、原因がそのままなら時間の経過だけでは解決しにくい、ということです。

五月病と適応障害はどう違うのですか?

五月病は通称で、医学の診断基準に収載された病名ではありません。適応障害はDSM-5やICDに収載された診断名で、ストレス因との時間的な関係や生活機能の低下をもとに診断されます。五月病と呼ばれてきた状態が、受診の結果として適応障害と診断されることがあります。日常語と医学用語の違いと考えるとわかりやすくなります。

「六月病」とは何ですか?五月病とは別ものですか?

六月病も医学の診断名ではありません。入社後の研修が終わって配属される時期にあたるため、6月ごろに不調が現れることがある、と一般に言われています。中身は「環境の変化のあとに心身の不調が出ている」という点で五月病と共通します。時期が遅いから軽い、ということはなく、我慢を重ねた分だけ疲れが深いこともあります。

新生活で疲れたと感じるのは、普通のことですか?

環境が大きく変われば、心身に負荷がかかるのは自然な反応です。MSDマニュアルでも、望ましいとされる出来事がストレス因になりうると説明されています。問題は疲れを感じること自体ではなく、休んでも回復しない状態が続くかどうかです。

五月病で診断書はもらえますか?

診断書には、五月病ではなく実際の診断名が記載されます。医師が診察のうえで必要と判断すれば、適応障害などの診断名で診断書が発行されます。休職や休学の手続きで診断書が必要になることがあるため、発行までの日数や費用は受診時に確認しておくと手続きが進めやすくなります。

家族や部下が五月病のようです。どう接すればよいですか?

「頑張れ」と励ますより、話をさえぎらずに聴くことが助けになるとされています。生活の負担を減らす、受診に付き添う、退職や退学といった大きな決断を急がせない、といった関わり方が挙げられます。本人が話したがらないときは、無理に聞き出さず相談窓口の情報を渡すだけでも意味があります。支える側がつらくなったときは、家族自身が窓口を利用してかまいません。

オンラインでも相談できますか?

オンライン診療に対応した医療機関であれば、自宅から受診できます。診断が医師の診察によって行われる点は、対面でもオンラインでも変わりません。ただし、体の病気が疑われる場合には、対面での検査が必要になることがあります。

まとめ

  • 五月病は正式な診断名ではなく、新年度の環境変化のあとに現れる不調の通称です。ただし「気のせい」という意味ではありません
  • 症状は気持ち・体・行動の3領域に現れ、体や行動の変化から始まる人も少なくありません
  • 5月に不調が出やすいのは、環境変化・緊張の緩み・生活リズムの乱れ・達成後の脱力が重なるためと考えられています
  • 2週間以上続く、休んでも戻らない、眠れない・食べられない、生活全体に広がる——このいずれかがあれば相談を考える目安です
  • 受診の結果、適応障害などの診断がつくことがあります。早い段階の相談ほど、とれる選択肢は広がります

つらい時期に自分を責める必要はありません。環境を調整し、必要なサポートを受けることで、回復は十分に期待できる状態とされています。今日は、起きる時間をそろえるところからで大丈夫です。

出典・参考文献

つらい症状が続くときは、ひとりで抱え込まずご相談ください。メントアは保険適用のオンライン心療内科・精神科です(18時〜24時・365日、当日予約可)。

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よくある質問

仕事帰りでも受診できますか?夜間診療の有無を知りたいです。

クリニックによっては、お仕事をお持ちの方でも通いやすいよう夜間外来を設けている場合があります。当日の最終受付時間や診療曜日は、各院の案内をご確認ください。

今日すぐに診てもらいたいのですが、当日でも受診できますか?

多くのメンタルクリニックは予約制ですが、症状の急変など緊急を要する場合は、当日枠で対応可能なケースもあります。まずは電話やWebサイト等で現在の空き状況を問い合わせるのが確実です。

女性の先生に診察をお願いすることは可能でしょうか?

はい、女性医師が在籍しているクリニックでは、指名や担当日の選択が可能です。公式ホームページの医師紹介欄を確認するか、予約時に「女医を希望」と伝えておくとスムーズです。

漢方薬による治療は受けられますか?

西洋薬だけでなく、体質や症状に合わせた漢方薬を処方しているクリニックも多くあります。「なるべく自然な薬を使いたい」などのご希望があれば、診察時に医師へご相談ください。

診察にかかる費用が気になります。保険は使えますか?

基本的に健康保険が適用されるため、自己負担3割程度で受診いただけます。初診料や処方箋の有無で前後しますが、一般的な目安として数千円程度(4,000円〜6,000円前後)を見ておくと安心です。

診断書を書いてもらうことはできますか?

基本的には、医師が必要と判断した場合、職場や学校に提出するための診断書を発行してくれます。予約時や診察中に「診断書希望」と伝えておくとスムーズです。

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全てを完璧に話そうとしなくても大丈夫です。「いつから」「どのような症状で困っているか」を簡単で良いのでメモしてお持ちいただくと、伝え漏れがなくなり、診察がよりスムーズに進むでしょう。

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