医学の診断基準(DSM-5・ICD-11)にある「愛着」に関する診断は、反応性アタッチメント症(反応性愛着障害)と脱抑制型対人交流症の2つで、いずれも幼少期に生じる子どもの診断として定められています。一方、インターネットで数多く語られている「大人の愛着障害」は、正式な医学的診断名ではありません。ただしこれは、「あなたの困りごとが存在しない」という意味ではまったくありません。人との距離がうまくつかめない、見捨てられるのが怖い——そうしたつらさは、名前がつくかどうかとは関係なく、相談の対象になります。「自分は愛着障害なのではないか」と検索して、このページにたどり着いたのではないでしょうか。関係づくりがうまくいかないのは、あなたが弱いからでも、努力が足りないからでもありません。

この記事では、次のことがわかります。

  • 医学の診断名としての「愛着に関する障害」と、一般に語られる「愛着障害」の違い
  • 反応性アタッチメント症・脱抑制型対人交流症が、子どもの何を指す診断なのか
  • 大人が「愛着障害かもしれない」と感じるときの、具体的な困りごとの整理
  • そのつらさの背景に重なっていることがある医学的な状態
  • 心療内科・カウンセリング・地域の窓口など、どこに相談すればよいか
  • 相談や治療でできること、そして限界

この記事の監修

星野 奈生子(精神科医)

愛着障害とは?まず「診断名」と「語られている言葉」を分けて考える

愛着障害という言葉は、いま2つの意味で使われています。ひとつは、DSM-5やICD-11といった診断基準に載っている、子どもを対象とした医学的な診断名です。もうひとつは、大人の対人関係のつらさを説明するために、書籍やインターネット記事で広く使われている一般的な言い方です。この2つは成り立ちも使われ方も異なるため、混ぜて考えると「自分は病気なのか、そうでないのか」が見えなくなります。

愛着(アタッチメント)とは何を指す言葉か

愛着(アタッチメント)とは、子どもが不安や恐怖を感じたときに、特定の養育者に近づいて落ち着きを取り戻そうとする心の働きを指す概念です。英国の児童精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した愛着理論に由来し、その後の発達心理学で広く研究されてきました。「くっつくこと」そのものより、「怖いときに、頼れる誰かに戻れること」が中心にある考え方だと説明されています。

大切なのは、愛着理論はもともと「子どもの発達を理解するための枠組み」だという点です。大人の恋愛や職場の人間関係にこの枠組みを当てはめる研究も行われていますが、それは説明のための道具であって、診断のためのものさしとして作られたわけではありません。

診断名としての「愛着に関する障害」と、一般に語られる「愛着障害」の違い

両者の違いを表に整理します。この記事でいちばん押さえていただきたいのが、この対比です。

観点 医学の診断名(反応性アタッチメント症など) 一般に語られる「大人の愛着障害」
主な対象 乳幼児から小児(診断が想定されているのは幼少期) 主に成人。対象年齢の決まりはない
診断基準の有無 DSM-5・ICD-11に明文化された基準がある 統一された基準はなく、記事や書籍ごとに説明が異なる
誰が判断するか 医師が、診察と生育歴の聴き取りをふまえて判断する 本人やウェブ上のセルフ診断が「当てはまる」と判断していることが多い
扱われ方 医療の診断名として、治療・支援の対象になる 対人関係のつらさを説明する枠組み(たとえ)として使われる
診療録・診断書での記載 診断名として記載されうる 「大人の愛着障害」という病名では記載されない

つまり、大人が「自分は愛着障害だ」と感じているとき、その言葉は医学的な診断ではなく、自分の状態を言い表すために借りてきた説明だと考えるのが正確です。

「診断名ではない」は「つらさが無い」という意味ではありません

ここを取り違えないでください。「正式な診断名ではない」というのは、分類上の話であって、あなたが感じている苦しさを否定するものではありません。人と近づくたびに苦しくなる、相手の一言が何日も頭から離れない、関係が続かず自分を責めてしまう——こうした状態は、生活の質を確実に下げます。医療やカウンセリングの現場では、病名がつかない困りごとについても相談を受け付けています。

実際の診察でも、「診断名がつくかどうか」より先に、「いま何に困っていて、生活のどこに支障が出ているか」を確認していくのが一般的です。名前を求めて受診しても構いませんし、名前がつかなくても、対処を一緒に考えることはできます。

医学の診断名としての「愛着に関する障害」は、子どもに用いられるもの

診断基準に定められている愛着関連の診断は、反応性アタッチメント症(反応性愛着障害)と脱抑制型対人交流症(脱抑制型対人交流障害)の2つです。いずれも、著しく不十分な養育環境を背景として、幼い子どもに現れる状態として記載されています。DSM-5では「心的外傷およびストレス因関連障害群」に、ICD-11では「ストレス関連症群」に位置づけられています。

なお、日本語の病名は改訂が進んでいます。日本精神神経学会の病名・用語の翻訳ガイドラインでは、とくに小児・青年期に用いる病名について「障害」を避け「症」を用いる方針が示されました。これに沿って、反応性アタッチメント症・脱抑制型対人交流症という表記が使われるようになっています。古い記事では「反応性愛着障害」「脱抑制型対人交流障害」と書かれていることも多く、同じものを指しています。

反応性アタッチメント症(反応性愛着障害)

反応性アタッチメント症は、つらいときや不安なときでも、養育者に慰めを求めようとしない、あるいは慰められても応じにくい状態が続くものとされています。周囲への情緒的な反応が乏しく、他の子どもなら喜ぶ場面でうれしさが表に出にくい、説明のつかないいらだちや怯えがみられる、といった特徴が挙げられています。人との関わりから引っこんでしまう方向の現れ方だと理解すると分かりやすいでしょう。

脱抑制型対人交流症(脱抑制型対人交流障害)

脱抑制型対人交流症は、逆に、初めて会う大人に対しても警戒がほとんどなく、ためらわずに近づいたりついていったりする状態を指すとされています。一見すると人なつこく社交的に見えますが、相手や場面を選ばずに距離が近くなるため、安全面の心配につながることがあります。2つの診断の違いを整理すると次のとおりです。

項目 反応性アタッチメント症 脱抑制型対人交流症
英語名 Reactive Attachment Disorder Disinhibited Social Engagement Disorder
対人的な現れ方 つらいときに大人へ慰めを求めない、求められても応じにくい 見知らぬ大人にも警戒せず近づき、ためらわずについていく
情緒面の現れ方 反応が乏しく、説明のつかないいらだちや怯えがみられることがある 一見人なつこいが、相手や場面に対して距離が近すぎる
背景として記載されている環境 ネグレクト、養育者の頻繁な交代など、著しく不十分な養育 同左(前提となる養育環境の記載は共通)
対象となる年齢 発達年齢9か月以降で、5歳になる前に明らかになるとされる 発達年齢9か月以降とされ、幼少期に生じるものとして記載される
ICD-11での分類 ストレス関連症群 ストレス関連症群

この診断は「親を責めるための枠組み」ではありません

診断の説明に養育環境が出てくるため、「結局は親のせいなのか」と受け取られがちです。しかし診断基準が想定しているのは、ネグレクトや養育者が何度も入れ替わる状況など、限られた極端な環境です。日常的な育児の悩みや、忙しくて手が回らなかった時期を指すものではありません。

さらに、そうした環境で育った子どもの全員がこれらの診断に該当するわけではないとされています。子ども自身の気質、健康状態、周囲に信頼できる大人がいたかどうかなど、多くの要因が関わると考えられています。「育て方だけで人の性格や対人関係が決まる」という説明は、現在の医学的な理解とは一致しません。過去を振り返るときも、誰か一人を犯人にする必要はないのです。

大人が「愛着障害かもしれない」と感じるとき、実際に起きていること

ここからは、大人の側で実際に語られる困りごとを見ていきます。診断名ではありませんが、これらは相談の場で日常的に扱われているテーマです。「気にしすぎ」で片づける必要はありません。

よく語られる困りごと 具体的な場面の例 相談の場で扱えること
見捨てられ不安 返信が少し遅いだけで嫌われたと感じ、確かめずにいられない 不安が強まる場面と、そのときの体の反応を一緒に整理する
距離の取り方 親しくなりたいのに、近づかれると苦しくなって自分から離れる 近づく・離れるのパターンを言葉にし、間の取り方を試していく
人を信じにくい 好意を向けられても、裏があるのではないかと疑ってしまう 「信じても大丈夫」と判断する手がかりを一緒に検討する
過度に尽くす 断れずに限界まで引き受け、あとで消耗して落ち込む 断り方を練習し、消耗のサインに早く気づく工夫を考える
強い自己否定 関係がうまくいかないのは全部自分のせいだと結論づける 出来事と自己評価を切り分けて振り返る

見捨てられ不安 — 相手の反応が気になって落ち着かない

「嫌われたかもしれない」という考えが浮かぶと、確認せずにいられない。確認して安心を得ても、しばらくすると同じ不安が戻ってくる。このループは本人にとって非常に消耗が大きいものです。背景には、対人場面での緊張の高まりや、過去のつらい経験の記憶、睡眠不足による余裕のなさなど、複数の要素が重なっていることがあります。ひとつの原因に決めつけず、いま何が引き金になっているかを具体的に見ていくほうが、対処につながりやすいと考えられています。

距離の取り方 — 近づきたいのに、近づかれると苦しい

近づきたい気持ちと、近づかれたときの息苦しさが同時にあるため、相手からは「気分が変わりやすい人」に見えてしまうことがあります。本人としては、どちらも本心です。この矛盾を「自分は人としておかしい」と受け取ると、さらに関係から遠ざかる悪循環になりがちです。相談の場では、どの距離までなら苦しくならないか、どんな伝え方なら相手に誤解されにくいかを、具体的な場面に即して整理していきます。

「愛着スタイル」で自分を4つの型に決めつけないために

インターネット上には、回答内容から「安定型・不安型・回避型」などに分類するチェックが数多くあります。もともとは発達心理学の研究で用いられてきた考え方であり、自分の傾向を振り返るきっかけとしては役に立ちます。ただし、それは人を4つの箱に分けて確定させる診断ではありません。

傾向は相手や状況によって変わりますし、時期によっても変わっていくとされています。「自分は回避型だから、これからも人と続かない」と結論づけてしまうと、変えられる部分まで手放すことになりかねません。型は現在地を眺めるための地図であって、行き先を決める判決ではないと考えてください。

つらさの背景に、別の医学的な状態が重なっていることがあります

対人関係のつらさが強いとき、その背景に、治療の対象になる状態が隠れていることがあります。ここが「大人の愛着障害」を自己解決しようとするときの落とし穴です。名前を「愛着障害」と決めてしまうと、本来なら相談で楽になれる部分まで、性格の問題として抱え込んでしまうことがあります。

重なることがある状態 対人関係の場面での現れ方の例
うつ病 気分の落ち込みや意欲の低下が続き、人と関わる力そのものが落ちていることがあります
不安症・社交不安症 人からどう見られるかへの強い不安のために、関係そのものを避けてしまうことがあります
PTSDなどトラウマ関連の状態 つらい出来事の記憶が、対人場面での強い緊張や回避を引き起こすことがあります
パーソナリティに関する困難 対人関係や感情の波が長期にわたって続き、生活に支障が出ていることがあります
発達特性(神経発達症) 対人的なやりとりの苦手さが、幼少期から一貫してみられることがあります
不眠・飲酒の増加 睡眠不足や飲酒が、気分の不安定さと対人関係の悪循環を強めていることがあります

気分や不安に関する状態が重なっていることがあります

うつ病では、人と会うこと自体が重荷になり、返信や約束が負担になります。社交不安症では、人前での失敗を強く恐れるあまり、誘いを断り続けてしまうことがあります。どちらも「性格が暗いから」ではなく、治療の対象とされている状態です。気分の落ち込みや不安が2週間以上続き、仕事や生活に支障が出ているなら、相談を検討する目安と考えられています。

つらい出来事の記憶が影響していることがあります

過去の被害体験や、家庭内での強い緊張が続いた経験がある場合、対人場面で体が先に反応することがあります。動悸がする、頭が真っ白になる、その場から離れたくなるといった反応です。PTSDをはじめとするトラウマ関連の状態については、専門的な治療法が研究されています。「昔のことだから今さら」と考える必要はありません。

自己判断で名前をつけず、診察で整理する

ウェブ上の情報だけで「これは愛着障害」「これはパーソナリティ障害」と決めてしまうのは、おすすめできる進め方ではありません。似た現れ方をする状態が複数あり、対処の方向がそれぞれ異なるためです。いまの状態を整理する入口として、症状別のセルフチェック一覧を使って、当てはまる項目を確認しておく方法があります。対人関係と感情の波が長く続いていることが気がかりな方は、境界性パーソナリティ障害(BPD)診断セルフチェックも参考になります。いずれも受診を検討するための目安であり、診断は医師の診察によって行われます。

どこに相談すればよいか — 相談先の選び方

相談先はひとつではありません。いまの困りごとの中身によって、向いている窓口が変わります。迷ったら、費用がかからない公的な窓口から始めても構いません。

相談先 向いている状況 費用・利用のしかた
心療内科・精神科 気分の落ち込み、不眠、不安が続き、生活に支障が出ている 保険適用の診療。診断・処方・診断書の発行ができる
カウンセリング(公認心理師・臨床心理士など) 時間をかけて話し、考え方や関係のパターンを整理したい 多くは自費。医療機関で実施する場合は取り扱いが異なる
精神保健福祉センター・保健所 受診先を決めかねている、家族のことを相談したい 無料で相談できることが多い。地域の窓口を案内してもらえる
公的な電話・SNS相談 いまつらく、まず誰かに話を聞いてほしい 無料(通話料が別にかかる場合があります)

受診を考える目安

次のような状態が続いているなら、心療内科・精神科への相談を検討するタイミングと考えられます。

  • 気分の落ち込みや不安、不眠が2週間以上続いている
  • 対人関係の悩みで、仕事や学業に支障が出はじめている
  • 人と会う予定を繰り返し断るようになり、生活の範囲が狭まっている
  • 食欲が落ちた、体重が減った、動悸やめまいが続くなど体の症状がある
  • つらさをまぎらわせるための飲酒が増えている
  • 「消えてしまいたい」と感じる瞬間がある

特に、死にたい気持ちが強いとき、自分を傷つけたくなったときは、ひとりで耐えずに、すぐに相談してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)や、#いのちSOS(0120-061-338)などの公的な相談窓口が利用できます。緊急のときは、119番や救急外来という選択肢もあります。

初めての相談で伝えるとよいこと

うまく話せる自信がなくても心配いりません。次の4点をメモにして持っていくだけで、十分に伝わります。

1. 困っている場面を1つか2つ、具体的に(例:「返信が来ないと何も手につかない」)

2. いつ頃から続いているか(例:「半年前の異動のあとから」)

3. 睡眠・食欲・体調の変化(例:「寝つけない日が週に4日ある」)

4. 生活のどこに支障が出ているか(例:「人と会う予定を断り続けている」)

生育歴を無理に話す必要はありません。話したくないことは「まだ話したくない」と伝えて構いませんし、それによって診療が受けられなくなることはありません。

オンライン診療という選択肢

「平日の日中に通院する時間がない」「待合室で人に会いたくない」といった理由で、受診をためらう方は少なくありません。オンライン診療に対応した医療機関であれば、自宅からスマートフォンで受診できます。オンライン心療内科・精神科のメントアは、保険適用のオンライン診療に対応し、18時〜24時・365日、当日予約可です。診断書最短即日発行、お薬最短即日発送で、予約から診察までLINEで完結します。夜の時間帯に相談したい方にとって、使いやすい形のひとつです。

相談や治療でできること、そして限界

「愛着障害を治す薬」はありません。一方で、いま困っていることに対して打てる手はいくつもあります。何が変えられて、何に時間がかかるのかを、あらかじめ知っておくと計画が立てやすくなります。

話を整理し、繰り返しているパターンに気づく

精神療法やカウンセリングでは、対人場面で自動的に浮かぶ考えと、その後の行動のつながりを整理します。たとえば「返信が遅い」という出来事に対して「嫌われた」という解釈が瞬時に浮かび、確認行動につながる——という流れを、順を追って言葉にしていきます。パターンが見えると、途中に別の選択肢を挟む余地が生まれるとされています。認知行動療法をはじめとする精神療法は、対人関係の悩みに対しても用いられています。

薬は「重なっている状態」に対する補助

抑うつ、強い不安、不眠などが重なっている場合には、薬が用いられることがあります。ただし薬は、対人関係のパターンそのものを書き換えるものではなく、つらさを和らげて取り組む余力を作るための補助という位置づけです。効き方や副作用の出方には個人差があります。服用中に気になる変化があれば、自己判断で中断せず、医師に相談してください。

日常のなかでできる小さな工夫

  • 不安が強まった時刻・場面・そのとき考えたことを、短くメモに残す
  • 相手に確認したくなったとき、10分だけ間を置いてから決める
  • 断るときの言い回しを、あらかじめ2つ用意しておく
  • 睡眠と食事の時間を、できる範囲で一定に保つ
  • 相談できる相手を、1人に集中させず複数に分ける

どれも小さなことですが、こうした工夫は「うまくいかない自分」を責める時間を減らす効果が期待できるとされています。すべてを一度に始める必要はありません。

変化には時間がかかります

長い時間をかけて身についた関係のパターンは、数回の相談で入れ替わるものではありません。数か月から年単位で、少しずつ試して調整していく取り組みになります。途中で以前のパターンに戻ることもありますが、それは失敗ではなく、経過のなかでよくみられることだとされています。「変わらない自分」を責めるより、変えられた場面を1つずつ数えていくほうが続きやすいでしょう。

よくある質問

大人の愛着障害は病気ですか?診断してもらえますか?

「大人の愛着障害」という診断名は、DSM-5・ICD-11のいずれにもありません。そのため、その病名で診断書が出ることはありません。ただし、対人関係のつらさや、それに伴う気分・不安・不眠の症状は診察の対象になります。実際の診察では、当てはまる病名の有無を確認しつつ、いま困っていることへの対処を一緒に考えていきます。

「愛着障害の特徴」に当てはまります。受診したほうがよいですか?

特徴に当てはまること自体は、受診が必要という意味ではありません。判断の目安になるのは、生活への支障です。仕事・学業・家事に影響が出ている、気分の落ち込みや不眠が2週間以上続いている、といった状態があれば、相談を検討するタイミングと考えられています。迷う段階では、公的な相談窓口やセルフチェックから始めても構いません。

愛着障害は親の育て方が原因ですか?

育て方だけで決まると断定することはできません。診断名としての反応性アタッチメント症などは、ネグレクトや養育者の頻繁な交代といった、限られた極端な環境を前提に記載されています。加えて、同じ環境でも全員が同じ状態になるわけではないとされています。子ども自身の気質や健康状態、周囲の大人の存在など、複数の要因が関わると考えられています。

大人の愛着障害は治りますか?

診断名ではないため、「治る・治らない」という枠組み自体が当てはまりません。ただし、困っている中身——不安の強さ、断れなさ、気分の落ち込みなど——については、精神療法や環境の調整によって和らげられることが期待できるとされています。変化には時間がかかりますが、取り組める部分は少なくありません。

何科に相談すればよいですか?

気分の落ち込み、不安、不眠など症状がはっきりしている場合は、心療内科または精神科が専門です。症状より「関係の持ち方をじっくり整理したい」という目的が中心なら、カウンセリングも選択肢になります。どちらか決めかねるときは、精神保健福祉センターや保健所の相談窓口で、地域の受診先を案内してもらう方法もあります。

子どもが施設や里親のもとで育ちました。愛着障害になりますか?

必ずそうなるわけではありません。診断に該当するのは一部とされており、養育の形そのものが状態を決めるわけではないと考えられています。気になる様子があるときは、児童精神科や小児科、地域の子育て相談の窓口に相談してください。早い段階で相談することが、子どもにとっても養育者にとっても負担を軽くすることにつながります。

パートナーとの関係で悩んでいます。ひとりで受診してもよいですか?

構いません。相手を連れて行く必要はありませんし、相手に知られずに相談することもできます。診察では、関係のなかで自分がどう反応しているか、どこで消耗しているかを整理していきます。関係を続けるか離れるかといった大きな決断は、気分が落ち込んでいる時期を避け、体調が戻ってから考えるほうがよいとされています。

診断名がつかないと、保険で治療は受けられないのですか?

保険診療では、診療内容に応じた病名の記載が必要になります。ただし、受診した結果として、いまの状態に合う病名(適応障害やうつ病、不安症など)が確認されることは珍しくありません。「病名がつくほどではないかもしれない」という段階で受診しても問題ありません。まずは今の困りごとをそのまま伝えてください。

まとめ

  • 診断基準にある愛着関連の診断は反応性アタッチメント症と脱抑制型対人交流症で、いずれも幼少期に生じる子どもの診断です
  • 一般に語られる「大人の愛着障害」は正式な診断名ではなく、対人関係のつらさを説明するための枠組みとして使われています
  • 診断名でないことは、あなたのつらさが無いという意味ではありません。生活に支障が出ているなら相談の対象になります
  • 背景にうつ病・不安症・トラウマ関連の状態などが重なっていることがあり、その場合は治療で楽になる部分があります
  • 相談先は心療内科・精神科、カウンセリング、地域の相談窓口など複数あり、費用のかからない窓口から始めても構いません

うまく人と関われないことを、性格の欠点として一人で抱え続ける必要はありません。名前がつくかどうかにかかわらず、いま感じているつらさは、相談してよい困りごとです。話せる範囲から、話してみてください。

出典・参考文献

つらい症状が続くときは、ひとりで抱え込まずご相談ください。メントアは保険適用のオンライン心療内科・精神科です(18時〜24時・365日、当日予約可)。

LINEで予約する

FAQ

心療内科・精神科に関する
よくある質問

仕事帰りでも受診できますか?夜間診療の有無を知りたいです。

クリニックによっては、お仕事をお持ちの方でも通いやすいよう夜間外来を設けている場合があります。当日の最終受付時間や診療曜日は、各院の案内をご確認ください。

今日すぐに診てもらいたいのですが、当日でも受診できますか?

多くのメンタルクリニックは予約制ですが、症状の急変など緊急を要する場合は、当日枠で対応可能なケースもあります。まずは電話やWebサイト等で現在の空き状況を問い合わせるのが確実です。

女性の先生に診察をお願いすることは可能でしょうか?

はい、女性医師が在籍しているクリニックでは、指名や担当日の選択が可能です。公式ホームページの医師紹介欄を確認するか、予約時に「女医を希望」と伝えておくとスムーズです。

漢方薬による治療は受けられますか?

西洋薬だけでなく、体質や症状に合わせた漢方薬を処方しているクリニックも多くあります。「なるべく自然な薬を使いたい」などのご希望があれば、診察時に医師へご相談ください。

診察にかかる費用が気になります。保険は使えますか?

基本的に健康保険が適用されるため、自己負担3割程度で受診いただけます。初診料や処方箋の有無で前後しますが、一般的な目安として数千円程度(4,000円〜6,000円前後)を見ておくと安心です。

診断書を書いてもらうことはできますか?

基本的には、医師が必要と判断した場合、職場や学校に提出するための診断書を発行してくれます。予約時や診察中に「診断書希望」と伝えておくとスムーズです。

初めての受診で、うまく話せるか不安です。準備は必要ですか?

全てを完璧に話そうとしなくても大丈夫です。「いつから」「どのような症状で困っているか」を簡単で良いのでメモしてお持ちいただくと、伝え漏れがなくなり、診察がよりスムーズに進むでしょう。

当日受診できてお薬や診断書も最短即日対応。オンライン心療内科「メントア」

オンライン心療内科 メントアオンライン診療なら当日予約も可能!

「mentoa(メントア)オンライン心療内科」は、忙しくて通院の時間が取れない方や、外出がつらい方でも安心の、自宅からスマホで診療を受けられるオンラインクリニックです。メントアには次のような特徴があります。

選ばれる5つの理由

LINEで
完結
する
手軽さ

当日受診
即日処方
が可能

保険診療で

通院と
同じ負担

プライバシー
配慮
で安心

老舗カウン
セリング

と提携

申し込みする女性のイメージ
POINT01

LINEで完結する手軽さ

予約から相談、オンライン診療、薬の受け取りまで、すべてLINE上で完結。通院の必要がなく、忙しい方でも続けやすい仕組みです。

医師が薬を選んでいるイメージ
POINT02

当日受診・即日処方可能

24時間受付、当日相談可能。つらい時にすぐ相談でき、必要に応じて即日で医師により診断書発行も対応します。

電卓とノートの画像
POINT03

保険診療だから通院時と同じ負担

初診5,400円前後、再診2,900円前後(保険適用時)。保険適用のため、安心して受診いただけます。

ポストを開けて荷物を受け取る女性
POINT04

プライバシー配慮で安心

お薬の発送元はクリニックだとわからない表記に。周りに知られる心配がなく、安心してご相談いただけます。

カウンセラーが電話カウンセリングしているイメージ
POINT05

カウンセリング実績40万件超のサービスと提携

40万件以上の相談実績を持つ電話カウンセリングサービス「エキサイトお悩み相談室」と提携。お薬の服用に抵抗がある方は、まずこちらでお話しするのもおすすめです。