うつ病の診断書は、医師が診察のうえで「療養が必要な状態」と判断すれば発行されます。初診のその日のうちに受け取れることもあれば、判断材料が足りず、数回の診察を重ねてからになることもあります。「診断書がほしいと言ったら、大げさだと思われないだろうか」「もらったら会社での立場が悪くなるのでは」と、検索しながら迷っていませんか。診断書を求めることは、ずるいことでも、あなたが弱いからでもありません。働き続けるために体調を立て直すための、正当な手続きのひとつです。
この記事では、次のことがわかります。
- うつ病の診断書に何が書かれ、どんな場面で使うのか
- 「すぐもらえる」ケースと、時間がかかるケースの違い
- 医師が発行を判断するときに見ているポイント
- 「診断書が必要です」と正直に伝えてよい理由
- 心配されがちなデメリットと、実際のところ
- 受診の目安と、診断書を受け取ったあとの流れ
この記事の監修
星野 奈生子(精神科医)
うつ病の診断書とは?何が書かれ、どんな場面で使うのか
うつ病の診断書とは、医師が診察にもとづいて、病名または状態像・症状の経過・療養の必要性などを証明する書類です。「本人が調子が悪いと感じている」ことではなく、「医師が診察で確認した医学的な事実」を書面にしたものである点が、いちばんの特徴です。だからこそ会社や健康保険の手続きで通用します。
診断書に記載される主な内容
書式は提出先によって異なりますが、うつ病で発行される診断書には、おおむね次の項目が記載されます。
- 病名(診断名)、または「抑うつ状態」などの状態像
- 症状の概要と、いつごろから続いているかという経過
- 療養に関する医師の意見(例:「◯月◯日より、およそ1ヶ月間の自宅療養を要する」)
- 就労の可否や、勤務上の配慮についての意見
- 発行日・医療機関名・医師名
会社に休職を申し出るときにいちばん重視されるのは、多くの場合「療養を要する期間」の記載です。この期間は「これだけ休まなければならない」という命令ではなく、現時点での医学的な見通しにすぎません。経過によって延長されることも、早めに復職の相談に移ることもあります。
「うつ病」と書かれるとは限りません
診断書に必ず「うつ病」という病名が入るわけではありません。初診の段階では経過を追える期間が短く、確定的な診断名をつけるには情報が足りないことがあります。その場合、「抑うつ状態」「抑うつ反応」といった、いま確認できている状態を表す言葉で記載されることがあります。
状態像での記載は、内容が軽く見られることを意味しません。休職や傷病手当金の手続きでは、病名そのものよりも「療養が必要な状態にあるか」「労務が可能か」という医師の判断が重視されるためです。病名の記載に不安があるときは、診察の場で「会社に伝わることが心配です」とそのまま伝えて相談してみてください。
なお、インターネット上では「鬱」という漢字表記もよく使われますが、診断書や診療の場では「うつ病」「抑うつ状態」といった表記が用いられるのが一般的です。「鬱 診断書」と検索して出てくる情報も、指している書類は同じものだと考えて差し支えありません。
うつ病の診断書が必要になる主な場面
| 用途 | 主な提出先 | 記載されることが 多い内容 |
|---|---|---|
| 休職・長期欠勤の申し出 | 勤務先 (人事・上司) |
病名または状態像、療養を要する期間、就業に関する意見 |
| 復職 | 勤務先 (人事・産業医) |
就労可能である旨、勤務上の配慮に関する意見 |
| 傷病手当金 | 協会けんぽ・健康保険組合 | 申請書の療養担当者記入欄に、労務不能と認めた期間 |
| 自立支援医療 (精神通院医療) |
市区町村の担当窓口 | 指定様式の診断書(継続的な通院医療が必要な旨) |
| 学校・保険会社など | 提出先による | 提出先が指定する項目 |
用途によって必要な書類の種類も費用の扱いも変わります。診断書のもらい方の全体像や費用相場は診断書はどうやってもらう?もらい方・費用・発行までの流れで詳しく解説していますので、手続きの進め方を確認したい方はあわせてご覧ください。
うつ病の診断書はすぐもらえる?初診で発行されるケース・されないケース
結論から言えば、初診のその日のうちに発行されることはあります。ただし「受診すれば必ずもらえる」書類ではありません。医師が診察で症状と生活への支障を確認し、療養が必要だと判断できたかどうかで決まります。
「すぐもらえるのか」と検索している方の多くは、すでに出勤するのがぎりぎりの状態にあります。まずお伝えしたいのは、会社を休む連絡は診断書がなくてもできるということです。多くの会社では、体調不良による欠勤の連絡と、休職手続きのための書類提出はタイミングが分かれています。「診断書が手元にないから今日も行かなければ」と無理を重ねる必要はありません。
初診でも発行されやすいケース
次のような場合は、初診のうちに発行されることが少なくありません。
- 症状(不眠・食欲低下・気分の落ち込みなど)が2週間以上続いていることを、本人が具体的に説明できる
- 遅刻・欠勤・ミスの増加など、仕事や生活への支障が実際に生じている
- 会社に提出する一般的な書式で、記載項目が多くない
- 出勤できない状態が続いており、療養の必要性が診察の中ではっきり確認できる
時間がかかる・発行が見送られるケース
| ケース | 見通し | 理由 |
|---|---|---|
| 症状と生活への支障が診察ではっきり確認でき、会社提出用の一般的な書式 | 初診のその日のうちに発行されることがある | 「療養が必要」と判断する材料がそろっている |
| つらさは続いているが、経過や背景の確認が必要と医師が考えた | 数回の診察を重ねてから | 診断名や療養期間の見立てに、経過の情報が要る |
| 傷病手当金・障害年金・自立支援医療などの指定様式 | 数日〜2週間程度かかることがある | 記載項目が多く、期間の証明を伴うため |
| 本人が受診していない(家族だけの相談・代理受診) | 発行できない | 医師法により、自ら診察しないで診断書を交付することは認められていない |
| 「働けるが休職にしたい」など、事実と異なる記載の依頼 | 発行できない | 診断書は診察で確認できた事実にもとづく証明書のため |
とくに見落とされやすいのが、本人の受診が必要という点です。「家族が代わりにもらってくる」ことはできません。外出がつらい状態であれば、オンライン診療という選択肢もあります。
「診断書が必要です」と正直に伝えてよい理由
「診断書目的で受診したと思われたくない」と、本当の目的を伏せてしまう方がいます。しかし、これは伝えたほうが結果的にスムーズです。理由は3つあります。
1. 診断書は診察が出発点だから — 医師は診察をしないで診断書を交付できないと法律で定められています。受診そのものが正当な手続きの一部です。
2. 用途によって書く内容が変わるから — 休職用、傷病手当金用、復職用では、記載すべき項目も様式も異なります。用途がわからないと、必要な内容が抜けた書類になりかねません。
3. 提出期限に間に合わせるため — 「いつまでに必要か」を伝えておけば、発行までの日数を踏まえた案内を受けられます。
診察では、「会社に提出する休職用の診断書が必要です」「◯日までに出すよう言われています」と、具体的に伝えて構いません。医師の側は、その依頼で相手を評価することはありません。判断するのは、あくまで症状と生活への支障です。
発行までの日数を短くするためにできること
- 予約の時点で「診断書が必要になるかもしれない」と伝えておく
- 会社から指定の様式を渡されている場合は、初診時に持参する(オンラインなら手元に用意する)
- 症状がいつから、どのくらいの頻度で出ているかをメモにまとめておく
- 欠勤・遅刻の回数など、仕事への支障を数字で言えるようにしておく
- 提出期限と提出先を先に会社へ確認しておく
これらは特別な準備ではありませんが、診察で伝えられる情報が増えるほど、医師が判断できる材料も増えます。
医師は何を見て判断する?うつ病の診断書が出る基準
診断書が出るかどうかの判断は、医師の気分や心証で決まるものではありません。うつ病の診断は国際的な診断基準にもとづいて行われ、そのうえで「いまの状態で仕事を続けられるか」が検討されます。
診断の柱は「2週間以上続く症状」と「生活への支障」
米国精神医学会の診断基準DSM-5では、うつ病(大うつ病性障害)はおおむね次のように整理されています。下の9つの症状のうち5つ以上が同じ2週間の間にあり、そのうち少なくとも1つは①か②であること。そして、その症状によって仕事や日常生活に支障が生じていることが条件とされています。
1. ほとんど1日中、ほとんど毎日続く抑うつ気分
2. 興味や喜びの著しい減退(これまで楽しめたことが楽しめない)
3. 食欲や体重の著しい変化
4. 不眠、または過眠
5. 動作や話し方が遅くなる、または落ち着かずじっとしていられない
6. 疲れやすさ、気力の減退
7. 強い無価値感、過剰な罪責感
8. 思考力・集中力の低下、決断が難しい
9. 死について繰り返し考える
医師が診察で確認しているのは、この基準に照らした症状の内容・期間と、それによって生活や仕事がどれだけ妨げられているかです。「つらさの大きさ」を主観で比べているわけではありません。
なお、9番目の項目にあるように、死にたい気持ちはうつ病の症状として現れることがあります。死にたい気持ちが強いとき、自分を傷つけたくなったときは、ひとりで抱え込まず、すぐに相談してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)や、#いのちSOS(0120-061-338)などの公的な相談窓口が利用できます。緊急のときは、119番や救急外来という選択肢もあります。
診察で伝えたい3つの軸
診察の限られた時間で状態を正確に伝えるには、次の3つの軸で話すと過不足がありません。
- 症状:何が、いつから、どのくらいの頻度で起きているか(例:「3週間前から、毎日3時ごろに目が覚めて眠れない」)
- 支障:仕事や生活にどんな影響が出ているか(例:「今月は遅刻が5回、欠勤が2日」「簡単な確認作業でミスが続く」)
- 経緯:きっかけとして思い当たること、これまでに試したこと
「うまく話せる自信がない」という方は、この3点をメモにして持参すれば十分です。話し言葉である必要も、整った文章である必要もありません。
症状を大げさに言う必要はありません
「軽く見られたら診断書がもらえないのでは」と、症状を誇張して伝えたくなることがあります。しかし、実際の状態と食い違う説明は、かえって不利益になりえます。診断書は治療方針の出発点でもあり、実態とずれた内容は、その後の療養期間の設定や復職の判断にも影響するためです。
逆に、遠慮して軽く見せてしまうケースも同じくらい多くみられます。「みんな大変だから」「これくらいで休むのは」という気持ちから、いちばん困っていることを言い残してしまうのです。感じているつらさを、そのまま伝えて構いません。
セルフチェックは「受診の目安」として使う
「受診するほどなのかわからない」という段階では、セルフチェックで状態を客観視してみる方法があります。うつ病セルフチェックでは、当てはまる項目を選ぶだけで、いまの状態の目安を確認できます。ほかの症状が気になる方は、症状別のセルフチェック一覧も参考になります。
ただし、セルフチェックはあくまで受診を検討するための目安です。診断はオンラインでも対面でも、医師の診察によって行われます。結果が軽く出ても、つらさが続いているなら相談をためらう必要はありません。
うつ病の診断書のデメリットは?実際のところを整理
「デメリットが怖くて踏み出せない」という声は、この分野の検索で最も多い不安のひとつです。結論としては、現実に生じうる影響はいくつかあります。一方で、広く心配されていることの多くは、誤解か、実際より大きく見積もられているものです。脅すためではなく、判断材料として整理します。
| 心配されること | 実際のところ |
|---|---|
| 会社に病名が知られる | 休職手続きでは提出が一般的です。ただし「抑うつ状態」など状態像での記載になることもあります。健康診断や診断書などの健康情報は要配慮個人情報にあたり、目的の範囲で限られた担当者が適正に取り扱うことが求められています |
| 戸籍・住民票・履歴書に残る | 残りません。診断や治療の記録が公的な身分証明の書類に載ることはなく、履歴書に病歴を書く義務もありません |
| 転職先に自動的に伝わる | 伝わりません。医療機関には守秘義務があり、前職から病歴が引き継がれる仕組みもありません |
| 昇進や人事評価に影響する | 会社の運用によります。健康情報を理由とする不利益な取扱いは適切でないとされ、国からも職場復帰支援の枠組みが示されています |
| 生命保険・医療保険に入れなくなる | 加入時の告知は必要です。ただし一律に加入できなくなるわけではなく、治療終了からの経過や商品の種類によって判断が変わります |
| 一度もらうと取り消せない | 診断は経過とともに見直されます。回復すれば就労可能である旨の診断書が発行され、通院を終える時期も相談できます |
会社に病名が伝わることについて
休職を申し出る以上、療養が必要であることは会社に伝わります。ここは避けられません。ただし、伝わる範囲と内容には一定の枠があります。診断書に書かれるのは、病名または状態像、療養期間、就業に関する意見が中心で、診察で話した内容がそのまま伝わるわけではありません。
また、労働者の健康情報は要配慮個人情報として、取扱いの目的を明らかにしたうえで、必要な範囲で適正に扱うことが事業者に求められています。実務上も、提出先は人事など限られた部署にとどまるのが一般的です。「部署の全員に共有されるのでは」という心配は、多くの場合あてはまりません。記載内容に不安があるときは、診察で医師に相談してみてください。
保険加入時の告知について
生命保険や医療保険の申込みでは、一定期間内の通院・投薬・診断について告知を求められるのが一般的です。うつ病の治療歴があると、この告知の対象になります。事実と異なる告知をすると、契約が解除されたり給付金が支払われなかったりする可能性があるため、隠すという選択はおすすめできません。
一方で、「もう保険に入れない」と決まるわけではありません。治療が終了してからの経過年数、症状の安定度、商品の種類(引受基準を緩やかにした商品など)によって判断は変わるとされています。将来の加入予定がある方は、その点も含めて医師や保険会社に確認しておくと、見通しが立てやすくなります。なお、いま入っている保険が診断書を理由に打ち切られることは、通常はありません。
昇進・キャリアへの影響という不安について
「休職歴があると出世できない」という不安は根強くあります。実際には、休職の取扱いは会社ごとの就業規則と運用によって差が大きく、一律に語れるものではありません。確かなのは、健康情報を理由とする不利益な取扱いは適切でないとされていること、そして国が「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」を示し、復職を支える仕組みづくりを事業者に促していることです。
現実的な視点でいえば、体調を崩したまま働き続けて、ミスや欠勤が積み重なるほうが、評価にとってはむしろ厳しい状況を招きかねません。休職は「キャリアを止めること」ではなく、「働き続けられる状態に戻すための時間」と位置づけられています。
「経歴に一生ついてまわる」という誤解
診断や通院の記録が、戸籍・住民票・マイナンバーカードなどに載ることはありません。履歴書に病歴を記載する義務もなく、転職の際に前職から病歴が引き継がれる仕組みも存在しません。医療機関の記録は守秘義務のもとで管理されます。
健康保険を使って受診すると、加入している健康保険には受診の記録が残ります。ただしこれは保険給付のための情報であり、勤務先の人事評価に使われる性質のものではありません。「一生消えない傷になる」という表現がインターネット上で見られることがありますが、事実にもとづく理解とは言えません。
いちばんのリスクは、恐れて受診が遅れることです
ここまで挙げた不安は、どれも「受診しない理由」にできてしまうものです。しかし、うつ病は放置して自然に軽くなるとは限らず、症状が重くなるほど回復に必要な時間も長くなりやすいと考えられています。診断書を避けて無理を続けた結果、休職ではなく退職に追い込まれてしまうことのほうが、失うものは大きくなりえます。
厚生労働省の解説では、日本ではおよそ100人に6人が、生涯のうちにうつ病を経験するとされています。まれな病気ではありません。診断書は、あなたに不利なレッテルを貼るための書類ではなく、休む権利と制度を使うための鍵として用意されているものです。
診断書を受け取ったあとの流れ — 休職・傷病手当金・自立支援医療
診断書は、受け取ってからが本番です。うつ病で使われる主な書類と、その使い分けを整理しておきます。
※表は横にスクロールできます
| 書類 | 使う場面 | 書式 | 費用の考え方 |
|---|---|---|---|
| 診断書 | 休職・復職の申し出、学校や各種手続き | 自由書式が多い | 健康保険の対象外(自費)。数千円程度が目安 |
| 傷病手当金の意見書 (申請書の療養担当者記入欄) |
休職中の所得を支える制度の申請 | 指定様式 | 健康保険が適用される |
| 自立支援医療の 診断書 |
通院医療費の負担を軽くする制度の申請 | 指定様式 | 自費。数千円程度が目安 |
「休職の診断書」と「傷病手当金の意見書」は別の書類です。両方が必要になる場面が多いため、片方だけで足りると思っていると、手続きが止まってしまうことがあります。
会社への提出のしかたと伝え方
上司に直接渡すのが難しいときは、人事・総務あてにメールで一報を入れてから郵送する、という進め方もできます。伝える内容は、次の3点にしぼれば十分です。
1. 医師から療養が必要と言われたこと
2. 診断書に記載された療養期間
3. 今後の連絡方法(電話が難しいならメールにしてほしい、など)
理由を細かく説明したり、謝罪を重ねたりする必要はありません。連絡がつらいときは、「詳しい相談は体調が落ち着いてから」と一言添えて構いません。
休職中の収入を支える制度
業務外の病気で仕事を休み、給与が受けられないときは、健康保険の傷病手当金の対象になる場合があります。協会けんぽの案内では、連続する3日間の待期のあと、4日目以降の労務に服せなかった日について支給され、支給期間は支給開始日から通算1年6ヶ月、1日あたりの額はおおむね標準報酬日額の3分の2に相当するとされています。申請書には医師が記入する欄と会社が記入する欄があるため、医療機関と会社の両方への依頼が必要です。
また、通院が続きそうなときは、自立支援医療(精神通院医療)を利用すると、精神科の通院医療費の自己負担が原則3割から1割に軽減され、所得に応じた月額の上限も設けられます。制度ごとに要件と申請方法が定められているため、詳細は加入している健康保険や市区町村の窓口で確認してください。
療養期間が終わるときと、延長するとき
診断書に書かれた療養期間が近づいたら、その前に受診して経過を診てもらいます。回復が十分でなければ期間の延長を、復職できる状態になっていれば就労可能である旨の診断書を、あらためて作成してもらう流れです。うつ病では期間が延長されることは珍しくなく、それ自体が失敗を意味するものではありません。
復職の可否は、主治医の判断だけでなく、産業医面談や会社側の判断も踏まえて決まるのが一般的です。「短時間勤務から始めたい」「当面は残業を控えたい」といった希望がある場合は、診察のときに医師へ伝えておくと、勤務上の配慮に関する意見として記載してもらえることがあります。
こんなときは受診を — 相談の目安と窓口
次のような状態が続いているなら、心療内科・精神科への相談を検討するタイミングと考えられています。
- 気分の落ち込みや、何をしても楽しめない状態が2週間以上続いている
- 寝つけない、夜中や早朝に目が覚めてしまう日が続いている
- 食欲がない、体重が減った、または食べすぎてしまう
- 遅刻・欠勤が増え、これまでしなかったミスを繰り返している
- 朝、起き上がれない。出勤しようとすると涙が出る、動悸や吐き気がある
- 消えてしまいたい、いなくなりたいと感じることがある
とくに最後の項目にあてはまるときは、受診を待たずに相談してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)や、#いのちSOS(0120-061-338)が利用できます。
何科を受診する?オンライン診療という選択肢
こころの不調の専門は、心療内科または精神科です。どちらでも医師が必要と判断すれば診断書は発行されます。とはいえ、「平日の日中に通院する時間が取れない」「待合室で知り合いに会いたくない」「外出する気力がない」といった理由で、受診が先送りになってしまう方は少なくありません。
オンライン診療に対応した医療機関であれば、自宅からスマートフォンで受診できます。オンライン心療内科・精神科のメントアは、保険適用のオンライン診療を18時〜24時・365日実施しており、当日予約可です。予約から診察までLINEで完結し、診断書最短即日発行に対応しています。お薬が処方された場合は、お薬最短即日発送です。ただし、オンラインでも発行を判断するのは医師であり、症状や経過によっては継続的な診察や、対面での受診を提案される場合があります。
よくある質問
うつ病の診断書は初診ですぐもらえますか?
医師が診察で症状と生活への支障を確認し、療養が必要と判断すれば、初診のその日のうちに発行されることがあります。一方で、経過の確認が必要と判断された場合は、数回の診察を重ねてからになることもあります。提出期限があるときは、予約時と診察時に必ず伝えてください。
「診断書がほしい」と最初から言ってもよいのでしょうか?
問題ありません。むしろ、用途(休職・傷病手当金など)と提出先、提出期限を先に伝えたほうが、必要な内容が記載された書類を受け取りやすくなります。医師が判断するのは症状と生活への支障であり、依頼したこと自体が評価に影響することはありません。
うつ病の診断書のデメリットは何ですか?
会社に療養が必要であることが伝わる、保険加入時に告知が必要になる、といった現実的な影響はあります。一方、戸籍や履歴書に残る、転職先に自動的に伝わる、といった心配はあてはまりません。恐れて受診が遅れ、症状が長引くほうが不利益になりえます。
診断書に「うつ病」と書かれるのが不安です。変更できますか?
記載内容は医師の医学的判断によりますが、経過が短い時期には「抑うつ状態」などの状態像で記載されることもあります。診察の場で「病名の記載が不安です」と率直に伝えて相談してください。事実と異なる記載はできませんが、書き方について説明を受けることはできます。
診断書の費用はいくらくらいですか?保険は使えますか?
一般的な診断書は健康保険の対象外(自費)で、数千円程度が目安とされています。例外として、傷病手当金の申請書に医師が記入する意見書には健康保険が適用されます。金額は医療機関ごとに設定されているため、受診先で確認してください。
家族が代わりに受診して、診断書をもらえますか?
できません。医師は自ら診察をしないで診断書を交付してはならないと法律で定められているため、本人の受診が必要です。外出がつらい場合は、オンライン診療で受診する方法もあります。まずは家族が相談として医療機関に連絡し、受診の進め方を確認するのもひとつの手です。
オンライン診療でもうつ病の診断書はもらえますか?
医師が診察のうえで必要と判断すれば、オンライン診療でも診断書は発行され、郵送で受け取るのが一般的です。たとえばメントアでは、保険適用のオンライン診療で診断書最短即日発行に対応しています。ただし症状や経過によっては、継続的な診察や対面受診を提案される場合があります。
診断書をもらった後、やっぱり休まないという選択もできますか?
できます。診断書は療養の必要性についての医師の意見であり、休職を強制する書類ではありません。ただし、休まない選択をする場合も、勤務量の調整など環境面の工夫は必要になることが多いため、その点も含めて医師と会社に相談することをおすすめします。
まとめ
- うつ病の診断書は、医師が診察で療養の必要性を確認できれば発行され、初診のその日のうちに受け取れることもあります
- 判断材料が足りない場合や指定様式の書類では、数回の診察や数日〜2週間程度の期間がかかることがあります
- 「診断書が必要です」と用途・提出先・期限まで正直に伝えることが、結果的にいちばんの近道です
- 会社に療養の必要性が伝わる、保険加入時に告知が必要になるといった影響はある一方、戸籍・履歴書に残る、転職先に伝わるといった心配はあてはまりません
- 最も避けたいのは、デメリットを恐れて受診が遅れ、症状が長引いてしまうことです
診断書は、あなたを縛るための書類ではなく、休む権利と公的な制度につながるための鍵です。ここまで読み進められたこと自体、ご自身の状態と向き合おうとしている証拠だと思います。まずは診察の場で、いまの状態をそのまま話してみてください。
出典・参考文献
- 厚生労働省 こころの耳(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)
- 厚生労働省 こころの耳「ご存知ですか?うつ病」
- 厚生労働省 こころの耳「働く方へ」
- 国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト
- 日本精神神経学会
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)
- 厚生労働省「自立支援医療(精神通院医療)」
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」相談窓口
- MSDマニュアル家庭版
つらい症状が続くときは、ひとりで抱え込まずご相談ください。メントアは保険適用のオンライン心療内科・精神科です(18時〜24時・365日、当日予約可)。
FAQ
心療内科・精神科に関する
よくある質問
仕事帰りでも受診できますか?夜間診療の有無を知りたいです。
クリニックによっては、お仕事をお持ちの方でも通いやすいよう夜間外来を設けている場合があります。当日の最終受付時間や診療曜日は、各院の案内をご確認ください。
今日すぐに診てもらいたいのですが、当日でも受診できますか?
多くのメンタルクリニックは予約制ですが、症状の急変など緊急を要する場合は、当日枠で対応可能なケースもあります。まずは電話やWebサイト等で現在の空き状況を問い合わせるのが確実です。
女性の先生に診察をお願いすることは可能でしょうか?
はい、女性医師が在籍しているクリニックでは、指名や担当日の選択が可能です。公式ホームページの医師紹介欄を確認するか、予約時に「女医を希望」と伝えておくとスムーズです。
漢方薬による治療は受けられますか?
西洋薬だけでなく、体質や症状に合わせた漢方薬を処方しているクリニックも多くあります。「なるべく自然な薬を使いたい」などのご希望があれば、診察時に医師へご相談ください。
診察にかかる費用が気になります。保険は使えますか?
基本的に健康保険が適用されるため、自己負担3割程度で受診いただけます。初診料や処方箋の有無で前後しますが、一般的な目安として数千円程度(4,000円〜6,000円前後)を見ておくと安心です。
診断書を書いてもらうことはできますか?
基本的には、医師が必要と判断した場合、職場や学校に提出するための診断書を発行してくれます。予約時や診察中に「診断書希望」と伝えておくとスムーズです。
初めての受診で、うまく話せるか不安です。準備は必要ですか?
全てを完璧に話そうとしなくても大丈夫です。「いつから」「どのような症状で困っているか」を簡単で良いのでメモしてお持ちいただくと、伝え漏れがなくなり、診察がよりスムーズに進むでしょう。
当日受診できてお薬や診断書も最短即日対応。オンライン心療内科「メントア」

「mentoa(メントア)オンライン心療内科」は、忙しくて通院の時間が取れない方や、外出がつらい方でも安心の、自宅からスマホで診療を受けられるオンラインクリニックです。メントアには次のような特徴があります。
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保険診療だから通院時と同じ負担
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プライバシー配慮で安心
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カウンセリング実績40万件超のサービスと提携
40万件以上の相談実績を持つ電話カウンセリングサービス「エキサイトお悩み相談室」と提携。お薬の服用に抵抗がある方は、まずこちらでお話しするのもおすすめです。