心療内科のオンライン診療の主なデメリットは、①触診や血液検査などの身体的な評価ができないこと、②初診では処方できない薬・日数の制限があること、③急に具合が悪くなったときにその場で対応できないこと、④通信環境やプライバシーの確保に左右されること、の4点に整理できます。一方で、移動時間や待ち時間の負担を大きく減らせるという利点もあります。「便利そうだけれど、画面越しでちゃんと診てもらえるのだろうか」と迷っていませんか。オンライン診療は万能な仕組みではありませんが、限界を知ったうえで対面診療と使い分ければ、通院の負担を減らしながら治療を続けやすくする選択肢になります。受診をためらってしまうのは、あなたが弱いからではありません。

この記事では、次のことがわかります。

  • 心療内科のオンライン診療のデメリット7つと、その理由
  • メリットとデメリットの比較 — 何が得られて、何が失われるのか
  • オンライン診療でできること・できないことの一覧
  • 対面受診をすすめるケースと、緊急時の相談先
  • デメリットを現実的に補う使い方(準備・対面との併用・費用)
  • 医療機関を選ぶときに確認しておきたいポイント

この記事の監修

星野 奈生子(精神科医)

心療内科のオンライン診療のデメリットとは?まず全体像から

オンライン診療とは、医師と患者がそれぞれの端末を通信回線でつなぎ、映像と音声をやりとりしながらリアルタイムで行う診療のことです。医療法にもこの定義が置かれています。便利さの裏側にあるデメリットは、突き詰めると「対面よりも得られる情報が少ない」という一点から生まれています。

厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」でも、オンライン診療は対面診療に比べて患者の心身の状態に関する情報が限定されること、医師はその限界を正しく理解したうえで、利点と不利益の両方を患者に事前に説明しなければならないことが明記されています。つまり「デメリットがある」ことは、制度の側もはっきり認めている前提なのです。

得られる情報が「視覚と聴覚」に限られる

同じ指針では、オンライン診療は得られる情報が視覚および聴覚に限られる中で、疾病の見落としや誤診を防ぐ必要があると述べられています。対面の診察室では、医師は画面に映らない多くの情報を受け取っています。歩き方や姿勢、声の張り、手の震え、身だしなみの変化、そして触診や聴診で得られる身体所見です。オンラインではこれらの一部しか届きません。

国の指針も「対面診療と組み合わせるのが基本」としています

厚生労働省は、オンライン診療について「対面診療と適切に組み合わせて実施することが基本」という考え方を示しています。また、医師がオンライン診療による診療が適切でないと判断した場合には利用できないこと、診療の途中でも十分な情報が得られていないと判断されれば速やかに中止して対面診療に切り替えることが定められています。オンライン診療は対面の代わりに置き換えるものではなく、対面と組み合わせて使う道具だと考えると、実像に近くなります。

「オンラインだから質が下がる」と単純化はできません

一方で、オンラインという手段そのものが治療の質を決めるわけでもありません。通院の負担が大きすぎて中断してしまうくらいなら、オンラインで診療を続けるほうが結果的に良い経過につながる場合もあります。大切なのは、どちらが優れているかではなく、いまの自分の状態に、どちらが合っているかという視点です。

メリットとデメリットを比較する — 何を得て、何を手放すのか

オンライン診療を選ぶことは、「移動と待ち時間の負担」を減らす代わりに「得られる医学的情報の量」を一部手放す、というトレードオフの選択です。両方を並べて眺めると、判断がしやすくなります。

観点 オンライン診療 対面診療
移動・待ち時間 自宅などから受けられ、移動が不要 通院時間と院内での待ち時間がかかる
受診のハードル 外出がつらい時期でも受けやすい 体調が悪いと通院自体が負担になる
人目 院内で知人に会う心配が少ない 待合室で人と顔を合わせる場面がある
得られる情報 映像と音声に限られる 全身の様子・触診・聴診など情報が多い
検査 血液検査・心電図などは実施できない その場で検査を行える場合がある
処方 初診では制限がある(後述) 状態に応じて幅広く検討できる
急変時の対応 その場での処置ができない その場で対応・搬送の判断ができる
通信トラブル 起こると診察が中断する 影響を受けない
プライバシー 自宅環境によっては確保しにくい 診察室で守られる

メリット側 — 通院をあきらめずに済むという価値

心の不調があるときは、身支度をして電車に乗り、待合室で順番を待つという一連の行動そのものが大きな負担になります。オンライン診療は、この負担を丸ごと省けます。地域に心療内科・精神科が少ない場合や、平日の日中に通院時間を取れない場合にも選択肢が広がります。治療を途中でやめてしまう理由の多くが「通うのがしんどい」であることを考えると、通院を続けやすくする効果は小さくありません。

デメリット側 — 情報の少なさは「見落とし」に直結しうる

一方で、情報が少ないことは診断の確からしさに影響します。気分の落ち込みや強い倦怠感は、甲状腺の機能の異常や貧血など、身体の病気でも起こることが知られています。こうした背景を疑うには血液検査が要りますが、オンラインでは実施できません。「オンラインで完結すること」自体を目的にしてしまうと、この盲点が大きくなります。

心療内科のオンライン診療 デメリット7つと、その補い方

ここからは、実際に受診する立場で気になる点を7つに分けて具体的に説明します。いずれも「だから使うべきでない」という話ではなく、「知っておけば備えられる」という性質のものです。

デメリット 何が起こりうるか 現実的な補い方
①非言語情報が伝わりにくい 表情や全身の様子が伝わらず、つらさが過小に評価される 事前にメモを用意し、具体的な事実で伝える
②身体診察・検査ができない 身体の病気が背景にある場合に気づきにくい 近隣の医療機関や健診で血液検査を受け、結果を共有する
③処方に制限がある 初診で希望する薬が出ない場合がある 事前に処方の方針を確認し、必要なら対面を選ぶ
④通信・端末のトラブル 診察が中断し、予定どおり終わらない 有線・安定した回線、予備の連絡手段を用意する
⑤プライバシーを確保しにくい 家族に聞かれる懸念で本音を話せない 個室・車内・イヤホンの利用、時間帯の工夫
⑥緊急時に即応できない 急な悪化にその場で対応できない 事前に急変時の連絡先と受診先を決めておく
⑦医師との相性が分かりにくい 初回で判断しづらく、担当が替わる場合もある 担当医の体制を事前に確認する

①非言語情報が伝わりにくい

画面越しでは、上半身の一部しか映りません。声のトーンや話す速さは伝わりますが、貧乏ゆすり、手の震え、立ち上がるときのふらつき、体重の減り方といった手がかりは届きにくくなります。医師の側は質問を増やして補いますが、限界はあります。受診する側の工夫として、「先週から何キロ減った」「朝は何時に目が覚めて、そこから眠れない」「先月は3回遅刻した」のように、数字や事実で伝えると情報の欠落を埋めやすくなります。

②身体診察・血液検査ができない

これがオンライン診療の最も本質的な制約です。触診・聴診はできず、採血や心電図、画像検査も行えません。抑うつ状態や強い倦怠感の背景に、甲状腺機能の異常、貧血、感染症、薬の影響などが隠れている可能性を否定するには検査が必要です。また、一部の薬では血液検査による定期的なモニタリングが求められます。定期的に対面の医療機関で検査を受け、その結果をオンラインの主治医に共有する形にしておくと、この穴を大きく埋められます。

③初診では処方できない薬・日数の制限がある

意外に知られていませんが、これは制度で明確に決まっています。厚生労働省の指針では、初診のオンライン診療において、麻薬および向精神薬の処方は行わないこととされています。睡眠薬や抗不安薬として使われる薬の多くは、法令上の「向精神薬」に指定されているため、初診のオンライン診療では処方の対象になりません。

さらに、基礎疾患などの情報が把握できていない患者に対しては、8日分以上の処方を行わないことも定められています。つまり、初診のオンライン診療では処方日数が短くなり、早めの再診が前提になる場合があります。「一度の受診でまとめて薬をもらう」ことは想定されていない、と考えておくとギャップが生まれません。眠れないつらさへの対処法は不眠に薬は必要?市販薬・睡眠薬・漢方の違いと受診の目安でも解説しています。

④通信・端末のトラブルで診察が中断することがある

回線が不安定で映像が途切れる、音声が聞き取れない、アプリが起動しない、カメラの権限が許可されていない——こうしたトラブルは実際に起こります。指針でも、情報通信環境の障害によってオンライン診療を行えなくなる場合を想定し、あらかじめ対面診療に切り替える条件を診療計画に定めておくこととされています。受診する側では、通信が安定した場所を選ぶ、端末を充電しておく、電話で連絡が取れる番号を登録しておく、といった準備が有効です。

⑤自宅ではプライバシーを確保しにくいことがある

指針では、患者がいる空間に第三者がいないことを確認するよう求められています(家族や受診の補助をする人が同席することに医師と患者が同意している場合は除きます)。裏を返せば、家族と同居していて別室を確保できない場合、職場の休憩室から受けようとする場合などは、話したいことを話せない可能性があります。イヤホンを使う、車内から受ける、家族が不在の時間帯を選ぶ、といった工夫で対応できることも多いので、予約前に環境を思い浮かべておくとよいでしょう。

⑥急変時にその場で対応できない

厚生労働省の指針では、急に具合が悪くなった患者については原則として直接の対面による診療を行うこととされ、医療機関には、患者が速やかにアクセスできる医療機関で対面診療を行える体制を整えておくことが求められています。逆にいえば、オンラインの画面の向こうから、その場で処置をしたり救急車を手配したりすることはできません。強い希死念慮がある、意識がはっきりしない、といった状況では、オンライン診療を待つのではなく救急の窓口につながる必要があります。

死にたい気持ちが強いとき、自分を傷つけたくなったときは、ひとりで抱えずすぐに相談してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)や、#いのちSOS(0120-061-338)が利用できます。命に関わる危険が差し迫っているときは、ためらわず119番に連絡してください。

⑦初診では医師との相性が分かりにくい

心の治療では、医師との関係そのものが治療の土台になります。オンラインでは、待合室の雰囲気やスタッフの対応といった情報が入らないぶん、「ここに通い続けられそうか」の判断材料が少なくなります。また、医療機関によっては毎回同じ医師が担当するとは限りません。指針でも、複数の医師が交代でオンライン診療を行う場合は診療計画にその旨を記載することとされています。継続して同じ医師に診てもらいたい場合は、予約前に担当医の体制を確認しておくとよいでしょう。

オンライン診療でできること・できないこと一覧

「どこまでオンラインで完結して、どこから通院が必要なのか」を、行為ごとに整理します。医療機関によって対応の範囲は異なるため、最終的には受診先での確認が必要ですが、制度上の考え方は共通です。

項目 オンライン診療 補足
問診・症状の相談 できる リアルタイムの映像と音声で行う。文字・写真・録画だけで完結させることは認められていない
診断 医師の診察により可能な場合がある 情報が限られるため、対面が必要と判断されることがある
薬の処方 できる(制限あり) 初診では麻薬・向精神薬の処方は行わない。情報が不十分な場合は8日分以上の処方も行わない
処方薬の受け取り できる 薬局での受け取りのほか、配送に対応する場合もある
診断書・意見書の発行 可能な場合がある 医師が診察のうえ必要と判断した場合に発行される
血液検査・心電図・画像検査 できない 対面での受診が必要
身体診察(触診・聴診) できない オンラインの原理的な限界
注射・点滴・処置 できない 対面での受診が必要
入院や転院の調整 できない 対面での評価を前提に判断される
急変・緊急時の対応 できない 原則として対面診療。緊急時は救急の窓口へ
詳しい心理検査 実施できる範囲が限られる 検査の種類により対面が必要

できることの中心は「話を聴き、評価し、方針を決める」こと

心療内科・精神科の診療は、他の科に比べて問診の比重が大きい領域です。症状の経過、生活への影響、睡眠や食欲の状態、これまでの治療歴——こうした情報の多くは、映像と音声のやりとりで伝えられます。だからこそ、精神科領域はオンライン診療との相性が比較的よいと考えられています。ただし「相性がよい」は「対面が不要」という意味ではありません。

できないことの中心は「体に触れること」と「その場での対応」

できないことのリストを眺めると、共通点が見えてきます。体に触れる行為と、緊急時にその場で動く行為です。この2つが必要になった時点で、オンラインでは対応できません。だからこそ、オンライン診療を選ぶ際は「必要になったときにどこの対面医療機関にかかるか」をあらかじめ決めておくことが、実質的な安全策になります。

診断書についての注意点

診断書は、医師が診察のうえ必要と判断すれば、オンライン診療でも発行されます。ただし、休職や各種手続きで求められる書式や記載内容は提出先によって異なり、原本の郵送が必要な場合もあります。受診前に、提出先が求める様式と締め切りを確認しておくと手戻りを防げます。診断書の一般的なもらい方や費用の考え方は診断書はどうやってもらう?もらい方・費用・即日発行の可否にまとめています。

対面受診をすすめるケース — 迷ったら対面を選んで構いません

オンライン診療を提供する立場からも、はっきりお伝えしておきたいことがあります。次のような場合は、オンラインではなく対面での受診を優先してください。無理にオンラインで完結させようとすることが、かえって回復を遠ざけることがあります。

すぐに対面・救急の相談が必要な場合

  • 死にたい気持ちが強い、具体的な方法を考えてしまう、自分を傷つけてしまった
  • 幻覚や妄想があり、自分や周囲の安全を守ることが難しい
  • 意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応が鈍い
  • 薬を過量に飲んでしまった
  • 高熱、強い筋肉のこわばり、発疹、けいれんなど、重い副作用が疑われる症状がある

これらに当てはまるときは、時間帯にかかわらず救急外来や119番、地域の精神科救急情報センターへの連絡を検討してください。命を守ることが最優先です。

早めに対面受診を検討したい場合

  • 体重減少、発熱、強いだるさなど身体症状が主体で、原因がはっきりしない
  • もの忘れが急に進んだ、言葉が出にくいなど、神経の症状が疑われる
  • 血液検査や心電図などの検査が必要と考えられる状態が続いている
  • 妊娠中・授乳中で、薬の選択に慎重な判断が必要
  • 通信環境が不安定、またはプライバシーを確保できる場所がない
  • 初診で睡眠薬・抗不安薬にあたる薬が必要と考えられる

いまの状態を言葉にしにくいときは、症状別のセルフチェック一覧で気になる項目を整理してから相談すると、限られた診察時間を有効に使えます。セルフチェックはあくまで受診を検討するための目安であり、診断はオンラインでも対面でも、医師の診察によって行われます。

デメリットを減らす使い方 — 準備・併用・費用

デメリットの多くは、事前の準備と対面との組み合わせでかなりの部分を補えます。ここでは、実際に受診する前後で押さえておきたい点を整理します。

受診前に整えておきたい環境と持ち物

1. 静かで、第三者に会話が聞こえない場所を確保する(イヤホンの併用も有効)

2. 通信が安定した回線を選び、端末を充電しておく

3. 顔写真付きの身分証明書を手元に置く(初診の本人確認で必要になります)

4. 保険証やマイナ保険証、お薬手帳、直近の健診結果を用意する

5. 伝えたいことをメモにする(いつから・どんな症状・生活への影響・希望)

6. 通信が切れた場合の連絡先を、医療機関と自分の双方で確認しておく

対面との併用プランを最初に決めておく

指針では、オンライン診療を始める前に、対面診療や検査の組み合わせ(頻度やタイミング)、オンライン診療を行わないと判断する条件、急に具合が悪くなったときの対応方針などを含む「診療計画」を定めることとされています。受診する側も、この計画を一緒に確認しておくと不確実さが減ります。具体的には、次の3点を初回で聞いておくと実務的です。

  • どのくらいの頻度で、対面診療や血液検査を挟む想定か
  • 状態が悪化したとき、どこの医療機関を受診すればよいか
  • オンラインでの診療を中止して対面に切り替えるのは、どんなときか

医療機関を選ぶときに確認したいこと

指針では、オンライン診療を実施する医療機関は、指針を遵守してオンライン診療を行っている旨をホームページなどで具体的に公表することとされています。また、かかりつけ医以外が初診からオンライン診療を行う場合には「診療前相談」を行い、その結果としてオンライン診療が行えない可能性があることや、その費用についても、あらかじめ示すこととされています。逆にいえば、次のような特徴があるサービスには注意が必要です。

  • 映像と音声による診察がなく、チャットや問診フォームだけで薬が届く
  • 医師の氏名や所属医療機関、問い合わせ先が確認できない
  • 特定の薬を確実に処方すると受診前から表示している
  • 対面診療への切り替えや、急変時の受診先について説明がない

判断に迷ったときは、よくあるご質問のように、診療の流れ・費用・薬の受け取り方が事前に文章で示されているかどうかを、ひとつの目安にしてみてください。

費用の考え方

オンライン診療の費用は、対面と同じく保険が適用される部分と、保険適用外の部分に分かれます。金額は医療機関や処方内容によって異なるため、受診前の確認が確実です。

費用の種類 内容 確認しておきたいこと
診察料 保険が適用され、自己負担は原則1〜3割 保険証・マイナ保険証の確認方法
システム利用料など 医療機関により設定が異なり、保険適用外の場合がある 金額が事前に明示されているか
薬剤費・調剤料 薬局での支払い。保険が適用される 受け取り方法(来局・配送)
薬の配送料 自宅への配送を選んだ場合に発生することがある 送料の有無と到着までの日数
診断書などの文書料 保険適用外(自費)。金額は医療機関により異なる 発行までの日数と提出先の様式
自立支援医療 継続的な通院医療費の自己負担が原則1割に軽減される制度 対象になるか、申請窓口(市区町村)

通院にかかる交通費や、半日の休みを取ることによる収入への影響まで含めて比べると、総額の見え方は変わります。金額だけでなく、続けやすさという観点で比較してみてください。

オンライン心療内科・精神科という選択肢について

オンライン心療内科・精神科のメントアは、保険適用でオンライン診療に対応しており、18時〜24時・365日、当日予約にも対応しています。診断書最短即日発行、お薬最短即日発送で、予約から診察までLINEで完結します。仕事を続けながら夜間に相談したい場合に使いやすい形のひとつです。同時に、この記事で述べたとおり、血液検査や身体診察、注射・点滴、急変時のその場での対応は、オンラインでは行えません。必要と判断された場合には対面診療をご案内します。オンラインと対面のどちらか一方ではなく、両方を組み合わせて使う前提でご検討ください。

よくある質問

オンライン診療は対面より診断の精度が落ちますか?

得られる情報が視覚と聴覚に限られるぶん、対面より情報が少ないことは確かです。厚生労働省の指針でも、疾病の見落としや誤診を防ぐ必要があると明記されています。ただし、問診の比重が大きい心療内科・精神科では、経過や生活状況を丁寧に伝えることで補える部分も少なくありません。検査が必要な場合は対面と組み合わせる前提で考えてください。

オンライン診療で睡眠薬や抗不安薬は処方してもらえますか?

初診のオンライン診療では、麻薬および向精神薬の処方は行わないこととされています。睡眠薬や抗不安薬として使われる薬の多くはこの「向精神薬」に該当するため、初診では処方の対象になりません。すでに治療を受けている場合の継続については、医師が状態を評価したうえで判断します。処方の方針は医療機関により異なるため、予約前の確認をおすすめします。

初診からオンライン診療を受けられますか?

初診は原則として「かかりつけの医師」が行うこととされていますが、かかりつけ医がいない場合や、かかりつけ医がオンライン診療に対応していない場合などには、「診療前相談」を経て初診からオンライン診療を行うことが想定されています。ただし、相談の結果としてオンライン診療が適切でないと判断され、対面受診をご案内することもあります。

オンライン診療だけで治療を続けても問題ありませんか?

厚生労働省は、オンライン診療は対面診療と適切に組み合わせて実施することが基本という考え方を示しています。定期的に対面での診察や血液検査を挟む形が一般的です。症状が安定していても、経過の中で対面が必要になる場面はあります。最初の段階で、対面を挟む頻度を医師と決めておくと迷いにくくなります。

家族に知られたくないのですが、どうすればよいですか?

患者側の空間に第三者がいないことの確認が求められているため、会話が聞こえない環境を用意する必要があります。別室が難しい場合は、イヤホンの使用、車内からの受診、家族が不在の時間帯を選ぶといった方法があります。環境を確保できないときは、無理にオンラインで受けず、対面受診を検討する選択肢もあります。

通信が途切れてしまったらどうなりますか?

通信環境の障害でオンライン診療を続けられない場合に備えて、あらかじめ対面診療に切り替える条件を診療計画に定めることとされています。実際の運用は医療機関により異なり、電話での続行、再接続、日程の変更などが考えられます。予約時に、通信が切れた場合の連絡方法を確認しておくと落ち着いて対応できます。

オンライン診療で診断書は発行してもらえますか?

医師が診察のうえ必要と判断すれば発行されます。休職や各種手続きで求められる書式は提出先によって異なり、原本の郵送が必要な場合もあります。発行までの日数や文書料は医療機関ごとに違うため、提出期限がある場合は受診時に伝えておくと手続きが進めやすくなります。

どんなオンライン診療サービスなら利用してよいですか?

映像と音声によるリアルタイムの診察が行われること、医師の氏名と所属医療機関、問い合わせ先が確認できること、指針を遵守してオンライン診療を実施している旨が公表されていること、対面診療への切り替えや急変時の受診先について説明があること——この4点が目安になります。チャットや問診フォームだけで薬が届く仕組みは、指針が想定する形ではありません。

まとめ

  • 心療内科のオンライン診療のデメリットは「対面より得られる情報が少ない」ことに集約され、身体診察・血液検査ができない点が最も本質的な制約です
  • 初診では麻薬・向精神薬の処方は行われず、情報が十分でない場合は8日分以上の処方も行われないため、睡眠薬や抗不安薬を初診で希望する場合は対面受診が現実的です
  • 急変時にその場で対応することはできません。強い希死念慮や意識の変化があるときは、オンラインを待たず救急の窓口へ相談してください
  • 通信環境とプライバシーを確保できるかどうかで、話せる内容が変わります。予約前に環境を想定しておくと不足を防げます
  • 国の指針も「対面診療と適切に組み合わせるのが基本」としています。対面を挟む頻度と、急変時の受診先を最初に決めておくことが、デメリットへの最も有効な備えです

オンライン診療は、通院という大きなハードルを下げて、治療を続けやすくするための手段のひとつです。限界を知ったうえで対面と組み合わせれば、負担を減らしながら回復に向かう道を選べます。どちらを選ぶか迷ったときは、その迷い自体を診察で相談していただいて構いません。

出典・参考文献

つらい症状が続くときは、ひとりで抱え込まずご相談ください。メントアは保険適用のオンライン心療内科・精神科です(18時〜24時・365日、当日予約可)。

LINEで予約する

FAQ

心療内科・精神科に関する
よくある質問

仕事帰りでも受診できますか?夜間診療の有無を知りたいです。

クリニックによっては、お仕事をお持ちの方でも通いやすいよう夜間外来を設けている場合があります。当日の最終受付時間や診療曜日は、各院の案内をご確認ください。

今日すぐに診てもらいたいのですが、当日でも受診できますか?

多くのメンタルクリニックは予約制ですが、症状の急変など緊急を要する場合は、当日枠で対応可能なケースもあります。まずは電話やWebサイト等で現在の空き状況を問い合わせるのが確実です。

女性の先生に診察をお願いすることは可能でしょうか?

はい、女性医師が在籍しているクリニックでは、指名や担当日の選択が可能です。公式ホームページの医師紹介欄を確認するか、予約時に「女医を希望」と伝えておくとスムーズです。

漢方薬による治療は受けられますか?

西洋薬だけでなく、体質や症状に合わせた漢方薬を処方しているクリニックも多くあります。「なるべく自然な薬を使いたい」などのご希望があれば、診察時に医師へご相談ください。

診察にかかる費用が気になります。保険は使えますか?

基本的に健康保険が適用されるため、自己負担3割程度で受診いただけます。初診料や処方箋の有無で前後しますが、一般的な目安として数千円程度(4,000円〜6,000円前後)を見ておくと安心です。

診断書を書いてもらうことはできますか?

基本的には、医師が必要と判断した場合、職場や学校に提出するための診断書を発行してくれます。予約時や診察中に「診断書希望」と伝えておくとスムーズです。

初めての受診で、うまく話せるか不安です。準備は必要ですか?

全てを完璧に話そうとしなくても大丈夫です。「いつから」「どのような症状で困っているか」を簡単で良いのでメモしてお持ちいただくと、伝え漏れがなくなり、診察がよりスムーズに進むでしょう。

当日受診できてお薬や診断書も最短即日対応。オンライン心療内科「メントア」

オンライン心療内科 メントアオンライン診療なら当日予約も可能!

「mentoa(メントア)オンライン心療内科」は、忙しくて通院の時間が取れない方や、外出がつらい方でも安心の、自宅からスマホで診療を受けられるオンラインクリニックです。メントアには次のような特徴があります。

選ばれる5つの理由

LINEで
完結
する
手軽さ

当日受診
即日処方
が可能

保険診療で

通院と
同じ負担

プライバシー
配慮
で安心

老舗カウン
セリング

と提携

申し込みする女性のイメージ
POINT01

LINEで完結する手軽さ

予約から相談、オンライン診療、薬の受け取りまで、すべてLINE上で完結。通院の必要がなく、忙しい方でも続けやすい仕組みです。

医師が薬を選んでいるイメージ
POINT02

当日受診・即日処方可能

24時間受付、当日相談可能。つらい時にすぐ相談でき、必要に応じて即日で医師により診断書発行も対応します。

電卓とノートの画像
POINT03

保険診療だから通院時と同じ負担

初診5,400円前後、再診2,900円前後(保険適用時)。保険適用のため、安心して受診いただけます。

ポストを開けて荷物を受け取る女性
POINT04

プライバシー配慮で安心

お薬の発送元はクリニックだとわからない表記に。周りに知られる心配がなく、安心してご相談いただけます。

カウンセラーが電話カウンセリングしているイメージ
POINT05

カウンセリング実績40万件超のサービスと提携

40万件以上の相談実績を持つ電話カウンセリングサービス「エキサイトお悩み相談室」と提携。お薬の服用に抵抗がある方は、まずこちらでお話しするのもおすすめです。